株価上昇に乗り遅れた!と思ったとき真っ先に思いつくのは「出遅れ銘柄」への投資。でも出遅れ銘柄は、本当にリスクの低い割安な投資先なのでしょうか?
なぜ株価が出遅れているのかをまずは考えてみよう
「出遅れ銘柄」に投資する大きな理由、それはすでに株価が大きく上昇している銘柄に今から投資するのは危険だ、という考えによるものです。
では、株価が出遅れている銘柄であれば、本当にリスクが低く割安なのでしょうか? 出遅れ銘柄を勧める専門家・評論家の方々は、この点に積極的に触れていない気がします。
ここをはっきりしておかなければ、そもそも「出遅れ銘柄」へ投資することが正しいことなのかどうかがわかりません。
「出遅れ銘柄=株価がまだあまり上昇していない銘柄」という定義づけはよいでしょう。
その上で、出遅れ銘柄の株価があまり上昇していない理由を確認する必要があります。
大きく分けると2つの理由が考えられます。
(1)PER(株価収益率)などの各種指標から見れば確かに株価は割安に見えるが、不人気で投資資金があまり入ってこないため株価が上昇していない
(2)業績があまりよくないので、株価が上昇していない
つまり、株価がまだあまり大きく上昇していなければ何でもよい、というわけではなく、出遅れ銘柄の業績は最低限確認し、(2)に該当する銘柄は除外していく必要があります。