1-3月期決算は61%増益、風力発電部門の設備稼働率が改善
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
---|---|---|---|
00916 | 龍源電力集団股フン有限公司(チャイナ・ロンユエン・パワー) |
8.15 HKD (05/11現在) |
株価 企業情報 チャート |
龍源電力集団の2011年1-3月期決算は、風力発電部門の前年同期比43%の増収を背景に、純利益が同61%増の6億3,500万元に達した。BOCIの通期利益予想の22%を消化した計算。設備稼働率も10年12月通期からやや改善し、風力部門の業績は好調。BOCIは風力部門に関する自社の予想値が過度に控えめな数字となりつつあることを指摘している。また、石炭火力発電部門の業績も好調だったが、BOCIはCDM(クリーン開発メカニズム)収入に関する予想値を下方修正し、財務費に関する想定値を増額修正。さらに同社経営陣が示した情報を受け、1GWの石炭火力発電所の建て替えに伴う試運転開始時期を、今年末から来年末に修正した。一方、風力発電所の比重が高まるにつれて利益率が上向き、すでに11年通期予想を超えた点を指摘。こうした要因をすべて反映させる形で、BOCIは11-12年の利益見通しをそれぞれ9.6%、9.4%下方修正した。ただ、風力発電設備の稼働率上昇を理由に目標株価をやや引き上げ、株価の先行きに対する強気の見通しを継続している。
1-3月期には風力発電部門が前年同期比43%増収となり、石炭火力発電部門の売上高は横ばい推移した。同期の営業利益、純利益はそれぞれ12億元、6億3500万元。利益率はBOCIの11年通期予想を上回った。
風力発電、石炭火力発電部門の設備稼働率は1-3月期に、いずれも10年通期比で上昇した。11年通期の稼働率に関するBOCIの予想値は、風力が横ばい、石炭火力が1ポイント上昇となっている。また、1-3月期には50MW規模の風力発電所が試運転を開始した。経営陣によれば、上期中に500MWが試運転をスタートさせる予定という。
一方、BOCIは四半期決算発表後、通期の予想財務費を18%引き上げて14億元に設定。CDM収入に関する想定値を11%下方修正し、5億5900万元とした。
BOCIは風力発電の稼働時間数が前年の2178時間を上回る2223時間に達するとみて、1株当たり予想NAV(純資産価値)を10.54HKドルにやや引き上げた。内訳は風力部門が13.73HKドル、石炭火力部門が1.32HKドル。