1-4月の新規受注が前年同期比54%増、ピーク期迎えて好調持続へ

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
03311 中国建築国際(チャイナ・ステート・コンストラクション)  7.79 HKD
(05/09現在)
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中国建築国際の4月の最新受注統計が予想以上の好調を示した。4月単月の新規受注は前月の23倍、前年同月比で32%増となる34億5000万HKドル。主に福建省ショウ州における低所得層向け保障型住宅建設(BT=建設・移管プロジェクト)や、エコロジーパークのインフラ工事の受注などが寄与した。これにより、1-4月期の新規受注は前年同期比54%増の101億HKドルに達し、BOCIの通期予想の35%を消化した計算。BOCIは今後。ピークシーズンとなる4-6月期、7-9月期の受注増を見込み、通期の新規受注が自社予想を上回る可能性を指摘している。また、4月末時点の受注残は前年同期を46%上回る409億3000万HKドル。うちインフラプロジェクト(保障型住宅を含む)が同111%増の104億2000万HKドルに達した。

同社は今回初めて、福建省の保障型住宅建設プロジェクトを獲得した。受注額は18億4000万HKドルで、総床面積は77万平方メートル規模。工期は2年半となる。BOCIによれば、2014年初めから投資回収期が始まるとみられ、粗利益率は10-15%となる見通しという。また、その他3つのサブ・プロジェクトは18-24カ月の工期を予定しており、今年は全体で5億2000万HKドルのエクイティ投資が必要となる見込み。3件の契約額は合計11億6000万HKドルで、粗利益率は同じく10-15%が予想されている。 同社がこれまでに獲得した中国の保障型住宅建設プロジェクトは5件で、天津市と重慶市が2件ずつ、残る1件は新たに受注した福建省のプロジェクト。天津、重慶での総開発床面積はそれぞれ80万平方メートル、77万5000平方メートルとなる。 BOCIは目標株価を据え置き、同社株価の先行きに対して強気の見方を継続した。ピークシーズンとなる4-6月期、7-9月期には保障型住宅建設プロジェクトの追加受注や、その他大型プロジェクトの獲得が見込まれ、これが短期的な支援材料となる見通しという。なお、BOCIは5月20日に天津の保障型住宅建設現場の視察を実施した。これに伴い、近くアップデート情報を提供する予定を明らかにしている。