1-3月期決算で46%増益、「商貸通」が引き続き好調

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
01988 中国民生銀行股フン有限公司(チャイナ・ミンシェン・バンク)  7.59 HKD
(04/29現在)
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中国民生銀行の2011年1-3月期決算は、純利益が前年同期比46%増の62億1000万元と、ほぼBOCIの予想通りの水準に達した。BOCIは純金利収入が予想に届かなかったとしながらも、コスト管理の奏功で経常費用が予想を下回った点を評価。さらに貸倒引当金の大幅な積み増しを注目ポイントの一つとして指摘した。同期決算を支えたのは主に手数料収入の力強い伸びとコスト軽減で、前四半期比では35.8%の利益成長を確保している。

1-3月期の利ざやは前四半期に比べてさえない数字となったが、これは手形の売買価格差を非金利収入に算入するという会計システムの変更によるもの。BOCIの試算によれば、この要因を除外した場合、同期の利ざやは実際の数字を5-6ベーシスポイント上回る3.01%に達し、前四半期を上回っていたという。BOCIは利ざやに影響した要因として資金コストの相対的な増加やインターバンク資産の急速な伸びを指摘している。

一方、純手数料収入は前年同期比43.3%増の30億元に達した。中国政府の信用引き締め策の下、BOCIはコンサルタント、融資枠設定などの業務が相対的に大幅な伸びを示したとみている。

融資の量的規制が行われる中、国内各行がインターバンク資産の拡大に目を向けているが、同行の3月末時点のインターバンク資産は年初比で66.5%増。資産額ベースで4500億元を突破した。BOCIは同資産の拡大が金利収入や経常収益の伸びに寄与するとみる半面、利ざやの重しとなる可能性を指摘している。

また、1-3月期には銀行銘柄の多くが自主的に引当金を積み増したが、同行も例外ではなく、引当額は前年同期を6億2000元の幅で上回った。その一方、不良債権残高および不良債権比率が低下したため、期末の引当率は300.7%へ30ポイント上昇した。貸出総額に対する引当率は期初比0.1ポイント高の1.97%。引当額の大幅な積み増しは慎重な経営スタンスを反映するとともに、引当率の引き上げ圧力を軽減させようとする経営陣の姿勢をうかがわせている。

同期の貸出残高伸び率は昨年末比2.89%(305億元)にとどまったが、小規模企業向けローン「商貸通」が引き続き大きく成長。期末の「商貸通」貸付残高は昨年末比11.29%(179億元)増の1769億元に上り、新規融資全体の59%を占めた。2010年通期決算では、この割合は65%。BOCIは引き続き「商貸通」の先行き見通しを楽観視している。

同行が先ごろ発表した追加資金調達計画を考慮した場合、現在株価の2011年PBR(株価純資産倍率)は1.4倍、予想PERは8.0倍。BOCIは現在の利上げサイクル下で、同行の金利派生資産のポートフォリオを高く評価し、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。載されているいかなる銘柄についても、その売買に関する申し出あるいは勧誘を意図するものではありません。銘柄の選択、売買、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。