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株式投資に絶対に必要な「出口戦略」を考える
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

株式投資に絶対に必要な「出口戦略」を考える

2016/12/1
やり方さえ間違わなければ、株式投資で成果を出すことは決して難しくありません。しかし、実際にはなかなかそうもいかないのも事実。その理由として考えられるのが「出口戦略」を持っているかどうかです。
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やり方さえ間違わなければ、株式投資で成果を出すことは決して難しくありません。しかし、実際にはなかなかそうもいかないのも事実。その理由として考えられるのが「出口戦略」を持っているかどうかです。

会社経営と株式投資はある意味「同じ」

会社は「営利・社団・法人」ですから利益を得るために存在しています。一方、私たち個人投資家も、利益を得る目的で株式投資をしています。このように、会社経営も株式投資も、目指しているものは本質的に同じです。

ところで、会社はどのようなプロセスで利益を上げているのでしょうか?最も分かりやすい小売業、例えば八百屋を例に挙げて考えてみましょう。

八百屋は、市場から野菜を仕入れて、それを売ることで利益を得ています。つまり、「安く買う→それより高く売る」、これで利益が出ます。これを何度も繰り返すことで、利益を積み上げていくわけです。

株式投資もこれと同じです。株式市場から、これはと思う株を買い、それが値上がりしたら売ることで利益が出ます。

株式投資における3つのステップとは?

ただし、八百屋と株式投資では異なる点もあります。野菜は生鮮食品ですから、買ったらすぐに売る必要があるのに対し、株式投資の場合はすぐに売る必要はなく保有を続けて値上がりを待つことができるという点です。

つまり、八百屋は「買う→売る」ですが、株式投資は「買う→保有する→売る」という3つのステップにより1サイクルが完結するのです(キャピタルゲイン目的の場合)。

この「保有する」間に株価が上昇することを期待して私たち個人投資家は保有を続けるわけです。しかし、この次の「売る」というプロセスをしっかりと考えているかどうかが、株式投資で成功できるか否かの分かれ目であると筆者は強く感じています。

成功している個人投資家が考えている2つの「出口」

株式投資において「入口」とは、投資する株を買うことに他なりません。では、「出口」とは何を意味するでしょうか。もちろん、株を売ることですが、ここには2種類の方法があります。

上の八百屋の例をもう1度みてみましょう。夕方になると、野菜の値段を下げている光景をよく見かけます。時には、損失覚悟で原価割れで売ることもあるでしょう。これは、翌日以降になると野菜の価値がゼロになってしまうからです。損失が出たとしても、ゼロになってしまうよりははるかにまし、という考え方です。これはまさに株式投資でいうところの「損切り」です。

個人投資家も、これと同じ感覚を持つ必要があります。「損切り」により、保有株がさらに値下がりして損失が拡大する前に売却してしまう、という感覚です。

「出口」とは単に株を売ることではなく、「利食いによる売り」という出口と、「損切りによる売り」という出口の2つを持つことです。これが成功している個人投資家がもっている「出口戦略」です。

プロの世界では「出口戦略」を持つことは当然

プロの行う資産運用の世界では、「出口戦略」という言葉を当たり前のように使います。投資した金額を、どのような形で回収するか、ベンチャーキャピタルであれば、株式公開(IPO)、MBOにより役員に売却、他の投資家への売却・・・といったものです。

この「出口戦略」は、何も利益で終わるものばかりではありません。将来有望と考えて投資したものの、実際に投資してみたら思ったほどではなかった・・・そんな時に株を買いたい投資家が現れたが、希望価格は自分の投資価格を大きく下回る、つまり損切りです。

それでも、保有し続けて価値がさらに減少してしまうより、このタイミングで売ってしまった方がより多くの投資資金を回収できると判断すれば、例え損切りであっても売却を実行するでしょう。プロの世界では、損切りを含めた「出口戦略」を持つことは当たり前の話なのです。

「出口戦略」を明確に持っていない個人投資家が非常に多い

実は、なかなか株式投資で思うような成果を上げられない、という個人投資家に非常に多いのが、この「出口戦略」が明確になっていないという点です。誤解を恐れずに言えば、株を買う際に、買った後どうするかという「出口戦略」を持っていないのです。

そのため、株を買った後に株価が下がったとき、どうしてよいか分からず、その結果多額の含み損を抱えた「塩漬け株」を数多く作ってしまうのです。

もし、「こうなれば売る」というルールを明確に設定しておき、その通りに実行することができれば、塩漬け株に苦しむことはなくなります。筆者であれば、利食いの場合も損切りの場合も、基本は「25日移動平均線を割り込んだら売る」という明確なルールがあります。

「私には損切りなどできない」という方も数多くいらっしゃると思います。損切りをせずに株式投資で成果を上げることができているなら全く問題ありませんが、そうでないならば、あきらめるのではなく、できるようにぜひ努力してください。株式投資で成功している個人投資家は、みな利食いと損切りという2つの出口戦略をもち、その戦略に従って売買を実行しているからです。

損切りで終わることは失敗ではなく成功?

皆さんは、株式投資において何が「成功」だと思いますか?もちろん利益をあげ、資産を増やすことが「成功」であるのは言うまでもありません。でもそれは、いくつかのプロセスを得た「結果」でしかないのです。

筆者は、「買う→保有する→売る」のプロセスを、自らが決めたルール通りに実行し、これを繰り返した結果資産を増やすことが「成功」だと思っています。

買った後で株価が下がり、損切りを余儀なくされることも多々ありますが、損切りも「売り」の一種です。自らのルールで、こうなれば損切りをすると決めておき、その通りに実行したのですから、これで「買う→保有する→売る」のプロセスが完了しているわけです。これを徹底すれば決して塩漬け株を作ることはありませんし、損切りのタイミングが適切であれば損失を極小化できます。

もちろん相場環境が悪ければ資産が減ってしまう時期もありますが、長い目で見れば、十分に資産を増やすことができています。

ですから筆者にとって、損切りに終わったことは決して失敗ではなく、株式投資で利益を得るために決めている売買ルールを守った結果ですから「成功」なのです。この感覚がなんとなく分かる、という方は、やり方さえ正しければ株式投資で成功することができると思います。

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