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総点検!決算発表前後の波乱相場を乗り切る方法(その2)
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

総点検!決算発表前後の波乱相場を乗り切る方法(その2)

2016/4/21
今回は、決算発表が終わった銘柄につき、その後注意すべき点をお話ししたいと思います。株価が大きく変動するのは決算発表の後ですから、その後の行動いかんで投資成績が大きく異なってしまいます。
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今回は、決算発表が終わった銘柄につき、その後注意すべき点をお話ししたいと思います。株価が大きく変動するのは決算発表の後ですから、その後の行動いかんで投資成績が大きく異なってしまいます。できるだけ損失を最小限に防ぎ、利益を伸ばすようにする対策が重要です。

決算発表後に対応が必要となる場合とは?

決算発表が終わった銘柄につき、対応が必要となるのは大きく分けると以下の2つです。

  • 保有していた銘柄につき、決算発表により株価が大きく下落して下降トレンドに転換した場合
  • 保有していない銘柄につき、決算発表により株価が大きく上昇して上昇トレンドに転換した場合

まず、①についてです。筆者の実践する株価トレンド分析では、25日移動平均線を明確に割り込んだ場合は保有株を売却しますから、決算発表により株価が下落して25日移動平均線を割り込んだら一旦売却します。決算発表をきっかけとして、長期的な株価のトレンドまでも、それまでの上昇トレンドから下降トレンドに転換することも多いので、ためらわずに売却を実行することが重要です。

中には決算発表の結果を受けて株価が過剰反応することもあります。その場合は株価下落は一時的なものにとどまり、早晩上昇トレンドに復帰します。そこで、下降トレンド転換で一旦売却した場合でも、再度上昇トレンドに転じた場合はその時点で買い直しをします。

次に②のケースです。決算発表を好感して株価が上昇し、それまでの下降トレンドであったものが25日移動平均線を明確に上回って上昇トレンドに転じた場合は新規買いを検討します。ただし、25日移動平均線を何十パーセントも上回っているものについては、高値掴みの可能性もあるため避けるようにします。目安は10%以内です。

決算発表前の時点で上昇トレンドの銘柄のみを保有しているという前提であれば、決算発表後は基本的には上記①および②を適切に行うことで対応可能です。

決算発表直後は「天井」「底値」をつけやすい

ただし、一点気を付けておくべき点があります。それは、決算発表直後の株価が「天井」ないしは「底値」をつけるケースがかなり多いという事実です。つまり、決算発表が「材料出尽くし」となりやすいのです。

しかし、これは結果論に過ぎず、後になってみないと分かりませんから、自分なりにルールを決めて対応するしかありません。筆者であれば次のように対応します。

決算発表が引け後に行われたものとして考えると、まず保有株の場合は翌日の朝の気配値をみて、25日移動平均線より明らかに安い価格である場合、成り行きの売却注文を出してしまいます。そして、昼休みに再度チェックして寄り付き近辺の安値から反発している場合は、寄り付きが底値となった可能性が高いため、安値割れを損切り価格として再度買い直しを行うことがあります。

また、保有していない株の場合は、そもそも気配値が25日移動平均線を超えていない場合は寄り付き前に注文は出しません。25日移動平均線を大きく(目安は10%以上)上回っている気配値の場合も寄り付いた株価が天井になってしまう恐れがあるので注文は出しません。25日移動平均線を上回っているが大きくはない場合のみ買い注文を出します。買い注文を出さなかった場合、昼休みに再度株価をチェックし、25日移動平均線を超えている場合(10%以上超えている場合は除く)には買い注文を出すことを検討します。ただし、寄り付きから大きく下がっている場合は寄り付きが天井となった可能性が高いため、25日移動平均線からのかい離が小さくなっていても買いを見送ることが多いです。

決算発表により株価が大きく下落した銘柄の「新規買い」こそがポイント

筆者が最近、決算発表後の投資行動として非常に重要視しているのが、決算発表により株価が大きく下落した銘柄の新規買いです。

決算発表の直後は、表面的な数値のみをもって、「とりあえず」株価が反応することが多々あります。例えば、当期増収増益決算、来期見通しが減収減益予想だとしたら、その内容どおりに株価が反応し、株価が大きく下落します。

ところが、企業が発表する来期の業績予想には当然根拠があります。これらは、決算短信の数字だけを見ても分かりません。別途企業が作成する決算説明資料や、アナリスト向けに実施される決算説明会(個人投資家の参加不可)によって明らかになるケースが大半です。

そして、プロ投資家は、そうした決算説明会や決算説明資料を分析し、例えば「減収減益予想はあまりにも保守的な予想で実際は増収増益になりそうだ」とか、「今回の減益は一時的な要因に過ぎず、趨勢としては増収増益基調に変わりはない」などと判断します。

すると、決算発表の表面的な数値だけで急落した株価が下げ止まり、再度上昇に転じてきます。下降トレンドだったものが25日移動平均線を超えて上昇トレンドに復帰し、その後も株価が順調に上昇して高値更新となることも決して珍しくありません。

決算発表直後の株価の動きは「間違い」であることも多い

上記のように、決算発表直後は、発表内容の表面的な数値に機械的に反応することが多々あります。そして、その株価の反応は「間違い」であることも少なくありません。

間違いであれば、決算発表後にプロ投資家が決算内容を分析して、それに基づいた投資行動を実行することにより、その後の株価に徐々に反映されていきます。

ですから、決算発表直後に株価が大きく上昇したところを新規買いするよりも、決算発表後に大きく売られた後、その企業の実力が正当に評価されて株価が上昇トレンドに転じるタイミングで新規買いした方が、リスクも小さいですし株価上昇の信頼性も高くなります。

したがって、増収増益が続いている高成長企業が決算発表により株価が大きく下落した場合でも、もうダメか、と思うのではなく、その後の株価の推移をよく見ておく必要があります。

高成長企業は、月足チャートで見るときれいな右肩上がりの上昇が続いているものの、日足チャートなど短い期間であれば株価が高値から20~30%前後調整することは良く起こります。その調整後の上昇の初期段階を狙うのです。

無論、それまでの高成長が失速したと市場参加者が判断すれば株価は大きく下落しますが、その場合、決算発表後も上昇トレンドに復帰せずに株価が下げ続けることが多くなります。下落後上昇トレンドへの復帰というフィルターにかけることで、好業績が続き、さらなる株価上昇が期待できる銘柄を、上昇トレンド初期の安値圏で新規買いすることができるのです。

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