石炭高騰見通しで予想利益を下方修正、水力発電部門が悪影響を緩和へ
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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02380 | 中国電力国際発展有限公司(チュウゴクデンリョクコクサイ) |
1.75 HKD (11/15現在) |
株価 企業情報 チャート |
BOCIは中国電力国際発展の2011年通期予想純利益を5.1%下方修正し、新たに7億900万元に設定した。石炭価格に関する想定値の引き上げが理由(標準型石炭については前年比3.0%高を予想)。ただ、石炭調達コストの増大がリスク要因となる半面、水力発電部門の成長が2011年の通期利益に及ぼすマイナス影響をある程度緩和するとの見方を示した。BOCIは目標株価を据え置き、同社株価の先行きに中立的な見方を継続している。
同社の水力部門の発電量は、2011年に前年比21.9%増の142億キロワット時に達する見込み。水力部門の力強い貢献を背景に、石炭高騰に対する同社全体の抵抗力は高まっており、BOCIが行ったセンシティブ分析によれば、単位当たり燃料コストが1%値上がりした場合の11年通期利益の減少幅は9.2%。10年の10.1%に比べ、マイナス影響が軽減される見通しとなった。
一方、同社にとってのリスク要因は、中国政府当局による電気料金値上げの先送りと石炭スポット価格の急騰。冬場の石炭需要が予想を上回る可能性に言及している。また、天候の影響で水力発電量が予想を下回る可能性もあり、BOCIはこの点を利益の下振れ要因として指摘している。