10年7-9月期に15%増益、探査・生産部門が好調

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
00386 中国石油化工(シノペック)  7.31 HKD
(11/01現在)
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シノペックの2010年7-9月期の純利益は前年同期比15%増の196億元に達し、前四半期比ではほぼ横ばい推移した(国際会計基準)。また、1-9月期の純利益は前年同期比11%増の564億元と、早くもBOCIの通期予想の90%を消化した。予想水準を上回ったのは、親会社から権益55%を取得したSonangol Sinopec International(SSI:アフリカ南部アンゴラの油田第18区画の権益50%を保有)の利益寄与によるもの。買収完了時期は今年9月後半だったが、シノペックは1-9月期決算にSSIの年初からの利益約16億6000万元を計上し、同時に前年同期利益を修正した。ただ、この要因を除いても、1-9月期の純利益はBOCIの通期予想の83%に達した。

1-9月期の好決算を支えたのは、主に探査・生産部門の力強い成長。同部門の営業利益は前年同期比2.4倍増の408億元を記録した。原油実勢販売価格が同54%高の1バレル当たり70.98米ドルに達したことに加え、天然ガス生産量が45%伸びたことなどが背景(天然ガス販売価格は同19%高)。一方、石油販売部門の1-9月期の営業利益は4%増の233億1000万元。石油製品の国内販売量は17%の伸びを示したが、市場競争の激化が利益成長率を抑制した。ただ、7-9月期には前四半期比で11%の営業増益となるなど、販売部門には業績改善傾向がみられた。

探査・生産と販売部門の業績が堅調を維持する半面、1-9月期には他2部門の業績が低迷。石油精製部門の営業利益は前年同期比61%減の84億9000万元。原油価格の上昇率が製品価格の伸びを上回ったためで、7-9月期の営業利益は前四半期比34%減。政府が6月1日に国内の石油製品卸売価格を引き下げた後、国際原油相場が9月末までに8%上昇したことが部門利益を圧迫した。石化部門の1-9月期の営業利益は前年同期比27%減の103億9000万元、7-9月期の営業利益は前四半期比23%減の20億5000万元。今年に入り国内で複数のエチレンクラッカーが本格稼働したことが影響した。

BOCIは同社の10-12月期の純利益が前四半期比8%の伸びを示すと予想。その主な理由として、◇10月以降の原油価格の上昇を受けて探査・生産部門の好決算が見込まれる、◇10月26日付で国内の石油製品値上げが実施され、石油精製部門のコスト圧力が軽減される――の2点を指摘している。

一方、BOCIは米ドル安が長期化する見通しなどから、北海ブレント原油相場に関する想定値を上方修正した。10年、11年、12年の新たな想定値はそれぞれ1バレル当たり平均79.2米ドル、84.9米ドル、87.3米ドル。国内の石油製品価格に関しては、11年7月、12年7月にそれぞれ1トン当たり300元、200元の値上げを予想している。

同期決算が予想を上回ったことを受け、BOCIは10-12年の利益見通しを17-22%上方修正。目標株価も引き上げ、同社株価の先行きに対する強気の見通しを継続している。