北京の百貨店を買収、2011年以降の利益貢献に期待
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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01833 | 銀泰百貨(インタイム・デパート) |
11.24 HKD (10/13現在) |
株価 企業情報 チャート |
銀泰百貨が北京燕莎友誼商城有限公司(BYL)の株式50%を取得する計画を明らかにした。取得総額は16億HKドル。BYLを50%保有する堅信国際有限公司の子会社、新加坡新城集団を買収する。堅信国際はヘンダーソンランド(00012)の間接子会社。堅信国際に対し新株を1株当たり10.92HKドルで割り当てる。割当価格は10月11日の終値と同額で、2010年予想PER13倍の水準。銀泰百貨にとって有利な価格だとBOCIはみている。
買収手続きが年内に完了すると仮定し、BOCIは銀泰百貨の2010-11年関連会社利益がそれぞれ1億5100万元、1億8100万元に上ると予想。これを踏まえ、2010-12年予想利益を13-22%引き上げた。同予想値には以下の点が考慮されている。1)関連会社利益は2011年より通年貢献、2)増資による株式の希薄化、3)2010年の関連会社売却益および、店舗網の刷新。
現在株価は2011年予想PER24倍と、香港上場百貨店銘柄平均に対し6%のディスカウント水準。同株価は買収による利益成長を反映しているとみて、BOCIは業界平均の2011年予想PER27倍を適用した。投資判断は中立の見方に据え置いている。
BYLは中国北部の大手百貨店で、北京市に3店と山西省太原市に1店の百貨店を経営している。店舗の総面積は18万9174平方メートル。開業からの年数は4店舗平均で9.2年。北京中心部の朝陽区亮馬にある旗艦店は高級デパートとして有名。BYL の2010年上期の売上高は21億7500万元、純利益は前年同期比20%超の1億2600万元に達した。純利益率は5.8%と、銀泰百貨の2010年通年の予想値5.5%を上回っている。
買収手続き終了後、銀泰百貨はBYLから3人、北京市西単商場(600723)子会社の新燕莎控股から5人の役員を取締役に迎える。BOCIは銀泰百貨が中国北部における地位強化に向け、北京市西単商場との協力関係を模索するとみている。
銀泰百貨の2010年1-9月既存店売上高(14店舗)の伸びは前年同期比17.7%。1-6月は17.2%、1-3月は18.4%だった。総売上高は39.3%増の56億6700万元。地域別でみると、浙江省内の店舗が17.1%増、省外が29.3%増となっている。国慶節休暇中の総売上高は35%増、既存店売上高は22%増だった。BOCIは通年の既存店売上高伸び率の予想値を当初の18.6%に据え置いている。のではなく、また特定の投資家に対し特定の銘柄、投資戦略を勧めるものではありません。また掲載されている投資戦略は、すべての投資家に適合するとは限りません。