2010年6月中間決算は34 %増益、販売量増加と価格上昇でコア利益は86%増
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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01171 | エン州煤業(イエンチョウ・コール・マイニング) |
16.76 HKD (08/23現在) |
株価 企業情報 チャート |
エン州煤業が発表した2010年6月中間決算は純利益が前年同期比34%増の27億1500万元だった(国際会計基準)。これには豪フェリックス・リソーシズ買収の際の借入金32億米ドルから生じた為替差損11億元が含まれている。10年上期は豪ドル相場が対米ドルで下落。この影響を除いたコア利益は86%増。
増益の要因は販売量の増加と価格上昇。フェリックス・リソーシズおよび趙楼炭鉱の貢献により、6月中間期の石炭販売量は前年同期比25%増に達した。外部調達分を除いた販売量は同17%増。当期は国内の石炭販売価格が高騰し、本社が扱った石炭の平均価格は前年同期比24%高の高水準となった。さらに、コスト管理の徹底により単位当たりの販売コストは本社および天池炭鉱の双方で前年同期を下回った。
10年下期のコア利益は、最近の国内スポット価格の下落により上期比で若干減少する見通し。ただ、新たに取得した炭鉱の貢献により産出量が増えるため、利益への影響は緩和される公算が大きい。同社は1-9月決算について中国会計基準で50%超の増益との見通しを示している。BOCIは、6月以降の豪ドル相場の上昇による為替差損解消を見込み、これを現実的な数値と判断している。
6月中間期の業績を踏まえ、BOCIは同社の2010年予想利益を3%引き下げた。2011-12年については1-2%の上方修正。予想値には為替損益の影響を加味していない。また、資源税改革の実施が10年5月から11年1月に、楡樹湾炭鉱の稼働開始が10年7-9月期から10-12月期に、それぞれ延期になると判断。これらを考慮し、2010年予想利益を前年比74%増とした。目標株価は2010年予想PER15倍の設定を維持し、予想利益の見直しに伴って25.71HKドルから25.01HKドルに引き下げた。23日の株価を基準にしたPERは10.1倍と低水準にあるため、株価の先行きについては強気の見方を維持している。