国内コンテナ取扱手数料引き上げを海運会社と交渉、業績に若干のプラス要因
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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01199 | 中遠太平洋(コスコ・パシフィック) |
11.18 HKD (01/08現在) |
株価 企業情報 チャート |
コスコ・パシフィックは臨時株主総会の後、広州南沙港と渤海湾地域で国内向けコンテナの取扱手数料を以前の水準に引き上げる方向で、海運会社と交渉を行っていることを明らかにした。国内取引量の急激な増加を背景に値上げを求めている。しかしBOCIは、国内取引を行う海運会社の利幅が小さい点を指摘。海運会社の利益率が1ケタ代前半と低水準にある現段階において、手数料を引き上げる余地はさほど大きくないとみている。
ただ、たとえ限定的であっても手数料の引き上げは港湾の収益アップにつながることから、コスコ・パシフィックにとってはポジティブな要因。特に赤字の大連および広州南沙のコンテナターミナルには重要な意味を持つ。これらの点を踏まえ、BOCIは同社が運営する港湾の平均手数料が1.5-3%上昇すると推定。この結果、2010年のコンテナターミナル部門の利益が0.2%増えるとの見方を示した。
コスコ・パシフィックの経営陣はまた、コンテナリース船の稼働率について、2009年第10-12月期は国際取引の回復により7-9月期の89.4%から92.6%に改善した点を指摘した。BOCIは、「世界的に景気の二番底がない」ことを前提に、稼働率が緩やかに上昇すると判断。2009-10年の予想稼働率をそれぞれ90.8%、93.5%とした。 広州南沙港および渤海湾地域のコンテナターミナルの取扱手数料見直しに加え、中国遠洋物流有限公司の株式49%の売却による特別利益の計上時期が2009年から2010年に先送りされたことを踏まえて、BOCIは同社の2009年予想利益を25.4%引き下げ2億690万米ドルに設定。2010年については28.3%引き上げ3億2900万米ドルとした。株価の先行きは強気の見方に据え置いている。