ネットのロング枚数は4週連続減
IMMポジション推移
円:円ショート増加は値頃感から?それともポジション調整?
CFTC(全米先物取引委員会、Commodity Futures Trading Commission)発表による5月17日現在の建玉報告によると、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)通貨先物市場において、投機筋の円のネット・ロングポジションは、前週比ほぼ変わらず(4.0%減少して)+58,919枚になりました。
ロング枚数(ネット)は過去最高水準となる71,870枚まで積み上がった後、4週連続で減っています。円ロングポジションの調整が続いています。
米経済指標は好調で、米4月小売売上高は前月比+1.3%と予想を上回り、個人消費が好調であることを示しました。個人消費は米GDPの2/3を占めているため、第2四半期の4-6月期の米GDPが上方修正される可能性もあり、そうなれば早期再利上げの期待が再び高まることになります。
ドル円は、1年半ぶりとなる105円台まで下落した後、2日間で107円まで急反発。さらに109円台まで円安に戻りました。しかし、そこからは109.50円前後で上値を阻まれ、チャートは、天井形成のパターンとなるトリプルトップを形成することになりました。自動車をはじめ主要輸出企業が、想定為替レートを115円から110円前後まで円高方向に引き下げたことも、ドル円の上昇余地を狭めることになりました。