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ファンダメンタル分析入門(2)〜成長株に投資するシンプルな方法とは
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

ファンダメンタル分析入門(2)〜成長株に投資するシンプルな方法とは

2017/6/22
日本株は「二極化相場」が続いています。その中で上昇している銘柄とは、業績を年々伸ばしている成長株です。今回は個人投資家でもできる、成長株に投資するためのシンプルな方法をご紹介します。
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日本株は「二極化相場」が続いています。その中で上昇している銘柄とは、業績を年々伸ばしている成長株です。今回は個人投資家でもできる、成長株に投資するためのシンプルな方法をご紹介します。

なぜ「成長株」の株価は上昇するのか?

前回のコラムで成長株とは、「売上・利益が年々増えている」銘柄であるとお話ししました。

株式投資において、企業価値は利益、つまりフローの面からのアプローチと純資産、つまりストックの面からのアプローチの2つで測定されるのが一般的です。

そのうち、今の日本株においては、圧倒的に利益の面からのアプローチがなされています。言い換えれば、1株当たりの利益をより多く獲得できる会社の株価がより大きく上昇するということです。

となれば、利益が年々増加していく会社は、株価も上昇を続けていくことになります。これが成長株の株価が上昇しやすい理由です。あまり深く考える必要はありません。

個人投資家は成長株をこうやってみつけよう

「成長株をどのようにして探したらよいか分からない」と思っている個人投資家の方も多いかもしれません。でも、成長株を見つける方法は非常にシンプルです。

単純に会社四季報で、売上と利益が年々増加していて、今後も増加していく予想になっている銘柄を選ぶだけです。

もちろんそうなっていない銘柄であっても、株価が大きく上昇するものはあります。例えばそれまで売上・利益とも今一つだったものが、突如好業績になるような銘柄です。でも、そのような銘柄を株価が大きく上昇する前に見つけることは困難です。

そこで、ある程度割り切って、毎年売上・利益が増加している銘柄に絞ってしまいます。それでもこうした銘柄は何百と存在します。投資対象になり得る銘柄が見つからない、ということはありません。

もう1つの方法が、すでに株価が高値をつけている銘柄からピックアップする、という方法です。年初来高値更新銘柄は、投資情報サイトをみると一覧で表示されます。それらの銘柄につき会社四季報などで業績をチェックすれば、成長株を簡単に見つけることができます。

例えば今年に入って株価が上昇を続けていて、直近に年初来高値を更新している銘柄をみると、次のようなものがあります。これらはいずれも、売上・利益が年々増加している成長株です。

低PERランキングで成長株を探すことはできない

多くの個人投資家にとって、「PER(株価収益率)」はなじみのある指標でしょう。投資情報サイトやマネー誌などにも、低PERランキングがよく掲載されています。

でも注意したいのは、低PERランキングで成長株を探すことはできない、ということです。

PERは、当期の予想1株当たり純利益が当期だけでなく将来に渡って同水準で続くと仮定して計算されます。そのため、来期以降の業績の伸びが反映されていません。

一方、成長株は、来期以降の業績のさらなる伸びを投資家が期待して株価が形成されます。ですから、当期予想のみで計算されたPERは、必然的に高い数値となります。

このような理由で、成長株のPERは高くなるのが通常ですから、低PERランキングをみても成長株は見つけることができません。

もし、低PERランキングの上位に成長株があるとすれば、それは会社四季報の業績予想では増収増益になっているものの、プロ投資家はその通りにはならない、と判断しているために株価が低迷している、と考えた方が無難です。

業績の変化に要注意

成長株へ投資する際には、注意しておかなければならないことがあります。それは、成長株の株価は、「将来に渡り業績が伸びることへの期待感」の分だけ、ゲタを履いているということです。

例えば、ある銘柄の株価が、「今後年率30%の伸びで売上や利益が拡大していく」という投資家の予想のもと、形成されていたとしましょう。しかし、業績の伸びが鈍化し、今後は年率5%程度でしか売上や利益が伸びなそうだということが判明すると、株価は年率5%の成長率を前提としたものに修正されることになります。

そうなれば、株価は高値から3分の1とか5分の1の水準にまで値下がりしてしまうことも決して珍しくありません。

最近では、ファンコミュニケーションズ(2461)の株価が、20倍以上にまで上昇したのち、4分の1以下にまで下落、その後も軟調に推移している、という例があります。

ぜひ、ファンコミュニケーションズの過去の業績の推移と株価を照らし合わせてみてください。

株価のトレンドに応じて売買していれば大丈夫

上記のファンコミュニケーションズの例をみても分かるように、成長株は、成長の鈍化が明確になると株価が大きく下落することがよくあります。それ以外にも、投資家が将来の成長を過大評価し、バブル的な高値をつけることもあり、この場合も株価が天井を付けた後は急落してしまう傾向にあります。

そのため、高値水準でこのような成長株を買っていた場合、そのまま保有を続けていると大きな損失を被ってしまう恐れがあります。

でも、株価のトレンドに従って売買していればそれほど心配することもありません。多くの場合、決算発表等で株価が突然急落するのではなく、十分対応可能なスピードで株価が下落し、25日移動平均線を割り込んでいきます。その時点でしっかりと売却しておけば、高値圏で売却することができます。

くれぐれも、「この銘柄は将来性があるからまだまだ大丈夫」と、25日移動平均線を割り込んで下降トレンドになった後も保有を続けないようにしましょう。成長株の成長が鈍化して、「普通の株」になってしまえば、株価も大きく下落しますし、高値を更新するのも非常に困難になってしまうからです。

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