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筆者が「トレーダー」と名乗らない理由〜自分に適したアドバイザーを見つけよう
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

筆者が「トレーダー」と名乗らない理由〜自分に適したアドバイザーを見つけよう

2017/5/11
株式投資家のことを「トレーダー」と呼ぶことが良くあります。しかし、筆者は自らを「トレーダー」とは絶対に名乗りません。その理由は何だと思いますか?知識・情報を発信する側としての強い責任感がそこにはあります。
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株式投資家のことを「トレーダー」と呼ぶことが良くあります。しかし、筆者は自らを「トレーダー」とは絶対に名乗りません。その理由は何だと思いますか?知識・情報を発信する側としての強い責任感がそこにはあります。

株式投資の「正解」は1つではない

皆さんが株式投資をする目的はどういうものでしょうか?基本的には「資産を増やすため」だと思います。

だとすれば、資産を増やすことができる方法であれば、それらは株式投資においてすべて「正解」ということができます。

よく雑誌などで、成功している個人投資家について紹介している特集が組まれます。それを見ると、1人ひとり異なった手法を用いていることが分かります。

株式投資における正解は決して1つではありません。逆に、無数に存在すると言ってしまっても良いかもしれません。

株式投資にはいくつかのスタイルがある

株式投資はいくつかのスタイルがあります。投資期間(ある銘柄へ投資して、それを売却するまでの期間)1つとっても、「短期売買」と「長期投資」があります。

短期売買は、デイトレード、スイングトレードなど、買った株を短期間で売却する方法、長期投資はバイ・アンド・ホールドなど、買った株を長期間保有し続ける方法です。

筆者が日々実践している「株価トレンド分析」は、短期売買には当てはまりませんが、何年間も持ち続ける、というやり方でもないので、言うなれば「中期投資」です。

また、これ以外にも、例えば銘柄選びの方法として「テクニカル分析」「ファンダメンタル分析」がありますし、「テクニカル分析」にも、株価チャート、移動平均線、MACD、ストキャスティクス、ボリンジャーバンドなど、様々な種類があります。

スタイルが違えば投資手法も異なる

そして非常に重要なのが、「スタイルが違えば投資手法も異なる」ということです。

例えば短期売買の場合、企業業績などのファンダメンタルよりも、値動きや株価の勢いといった、テクニカルが重視されます。そして、買ってから5%、10%値上がりすれば御の字で、すぐに利益を確定させます。そして次のターゲットを探します。

一方、長期投資の場合、あまりテクニカルは重視せず、それよりもファンダメンタルを非常に重要視します。将来的に業績が大きく伸びるであろう銘柄を、株価が大きく上昇する前から仕込み、数年間で株価が5倍、10倍になったところで売却することを目指します。

このように、短期売買は値動きの良い銘柄に乗って小さな利益をこつこつ積み重ねるのに対し、長期投資は、将来有望な銘柄を持ち続けて一度に大きな利益を狙います。

短期売買と長期投資で、投資手法が全く異なることがお分かりいただけるでしょうか。

自分と異なるスタイルの投資家からのアドバイスは役に立たない

この事実から、ある重要な点が浮かび上がってきます。それは、「自分と異なるスタイルの投資家からのアドバイスは役に立たない」ということです。

長期投資をしたい個人投資家が、短期売買をする人から「買った株は長くても数日で売りましょう」とか「5%の利益がでたら欲張らずに利食いましょう」といったアドバイスを受けても、全く意味がありません。それどころか、そんな小さい利益で利食いした後で株価が何倍にもなったら、目も当てられません。

筆者が実践する株価トレンド分析でも、上昇トレンドが続く限り保有を続けることで、時に買値から2倍、3倍の利益を得ることができます。それを、短期売買をする人からの「買値から10%上昇したら利食い売りをすべし」というアドバイスに従って保有株を売却してしまったら、非常にもったいないことになってしまいます。

ここでのポイントは、アドバイスをする側は、自分が長期投資派なのか短期売買派なのか、明示していないことが多いということです。ですから、その人たちが発信する情報をみて、長期派・中期派・短期派のどれなのかを見極めなければなりません。

そして、その際のキーワードとして有効なのが「トレード」「トレーダー」という言葉なのです。

なぜ筆者は「トレーダー」と呼ばれるのを拒み続けるのか

「トレード」「トレーダー」という言葉を聞いて、皆さんはどのようなイメージを持たれるでしょうか?一般的にこれらの言葉は、短期売買を指します。長期投資をする方は、トレードではなく「株式投資」、トレーダーではなく「投資家」という言葉を使います。

筆者は、嬉しいことに新聞、雑誌等の取材を数多くお受けしております。その際、記者の方には、「私を「トレーダー」と紹介するのは絶対にやめてください」とお伝えしています。そうではなく、「個人投資家」という呼び名で紹介してもらっています。

筆者が提唱し、自身で実践している「株価トレンド分析」は、決して短期売買ではありません。上昇トレンドが続く限り保有を続けるため、どちらかと言えば長期投資に近いスタイルです。

でも、筆者が「トレーダー」として紹介されると、短期売買に関心の強い個人投資家の方が、筆者の手法を参考にしてしまう恐れが大いにあります。しかし、こうした方が筆者の手法を参考にしても、おそらくうまく行きません。筆者自身が短期売買をしていないからです。

逆に、中長期投資に関心の高い個人投資家のお役に立ちたいと思っている筆者にとっては、「トレーダー」「トレード」という言葉を使うことにより、そうした個人投資家の方が「自分には関係ない」と離れていってしまうことに大いに危惧しています。

短期売買をしたい個人投資家の方は、筆者ではなく、「トレード」「トレーダー」という言葉を用いる方からのアドバイスを受けるのが正しい選択です。

最終的には「守・破・離」の精神で自身の投資スタイルの確立を

成功している個人投資家の方は、みな自身の投資スタイルを確立しています。ですから、このコラムをご覧の皆さんもぜひそれを目指してください。

「いったいどうやったらよいの?」と思われる方も多いかもしれませんが、ご安心ください。「守(しゅ)・破(は)・離(り)」という言葉を聞かれたことがあるでしょうか。これを株式投資でも実践すればよいのです。

まずは、株式投資に対する考え方・手法が共感できる人を選び、その人のやり方を完全に真似てみてください(守)。次にその中から、自分で改善できるところを少しずつ改善していきます(破)。そして最終的に、真似た手法に独自のオリジナルを加え、自分自身の投資スタイルを確立していくのです(離)。

ご自身が、短期・中期・長期のどのスタイルを目指すかがまだ定まっていない方は、何人かの方を真似してみて、自分に合っているな、というものに絞ってみてください。

本コラムをご覧の皆さんが、筆者の投資手法である「株価トレンド分析」をスタートに、ご自身の投資スタイルを作りあげていただけるならば、望外の喜びです。

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