今日の為替ウォーキング

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トレーディングにおいては、不測の出来事を、それも極端な状況を考えておかなければならない - リチャード・デニス

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 ECB(欧州中央銀行)は7月18日の定例理事会において政策金利を据え置くことを決定した。欧州でインフレ再燃のおそれがあるため、追加利下げを慎重に判断する必要があると考えたことが理由だ。

 しかし6月の会合でECBは利下げをした。その時はインフレが落ち着いていたからと言うが、実際は経済状態よりもECB内の政治が理由だったようだ。6月の利下げをECB理事の面々がフォワードガイダンスとして強くアピールし続けたために、経済データは金利据え置きを示唆していたのに、引き下がることができなかったのだ。そのためか、今回のラガルドECB総裁は「今後の金利の方向性は事前に決めていない」と強調している。

 政策変更を頻繁に繰り返せばECBに対する信頼は大きく損なわれる。ECBは7月の据え置きが、6月の利下げの間違いを認める結果になってしまったことで、欧州のインフレ下落を認識していながらも、利下げサイクルを開始することに非常に慎重になっているようだ。

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 あるエコノミストは、中央銀行総裁が経済の専門家ではないことに問題があると指摘する。ラガルドECB総裁やパウエルFRB議長は、二人とも経済の専門家ではなく、経済的イデオロギーを持っていないから、不正確なスタッフの予測に頼ったり、独自の解釈や思惑を持つ委員からの意見に簡単に影響されたりしてしまうというのだ。

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