日本円を使った「円キャリートレード」の説明として正しいのはどれ?

  • 外貨を日本円に両替して日本株を買い、物言う株主として株主還元などを迫る取引
  • 外貨を将来の決まった時期に一定レートで売買する予約をする先物取引
  • 低金利の日本円を借りて高金利の外貨に両替し、海外のリスク資産に投資する取引

ヒント

円キャリートレードは急速な円高が進行すると巻き戻し(取引解消)が発生しやすくなります。

解答

3:低金利の日本円を借りて高金利の外貨に両替し、海外のリスク資産に投資する取引

キャリートレードとは低金利の通貨を借りてきて、高金利の通貨に両替し通貨間の金利差益を得たり、海外の株式などハイリスク資産に投資して運用益を狙ったりする取引なので③が正解。低金利の日本円を高金利の米ドルなどに両替する円キャリートレードが流行すると円安ドル高トレンドが発生しがちです。逆に急速な円高が進むと為替差損が発生するため、円キャリートレードを解消する巻き戻しが発生しやすく、円高に拍車がかかったり、海外のリスク資産が急落したりするケースも多くなります。①はアクティビスト(物言う株主)など外国人投資家による単純な日本株買いです。②は「外国為替先物予約」といわれ、輸出入企業が為替変動リスクを回避するため、将来のある時期に一定のレートで外貨の売買を行う予約を入れる取引です。

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