中国のファブ大手、2024年の半導体市況の回復に期待

現地コード 銘柄名
01347

華虹半導体

(フアホン・セミコンダクター)

株価 情報種類

15.66HKD
(2/7現在)

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 中国の大手半導体ファウンドリー、華虹半導体の2023年10-12月期決算はほぼBOCIの予想通りの内容だった。続く2024年1-3月期には、「無錫ファブ7」が予定より前倒しに加わった影響で、設備稼働率と粗利益率に下押し圧力がかかる見込み。ただ、BOCIは2024年の半導体市況の回復を楽観し、国内顧客の取り込みと新製品の投入効果による受注増が、新規設備の消化につながる見通しを示した。現在株価の低バリュエーションや37億米ドルのネットキャッシュ(有利子負債を差し引いた実質的な手元資金)を理由に、同社は引き続き魅力的な投資選択肢であるとの見方。予想PBR(株価純資産倍率)0.82倍(0.85倍から下方修正)をあてはめ、目標株価を下方修正しながらも、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。

 10-12月期の売上高は前年同期比28%増、前四半期比20%増の4億5,500万米ドルと、同社経営陣が事前に示したガイダンスの下限だった、MCU(Micro Controller Unit)とパワーディスクリート半導体の需要低迷が響いた形。粗利益率は4.0%と、前四半期比で12.1ポイント悪化した。研究開発費に対する政府補助の減額や「無錫ファブ9」のエンジニアリング・ウエハー・コストおよび人件費の増大を受け、営業利益率はマイナス16.8%。ただ、政府給付金の増額や為替差益の効果で、10-12月期の純利益は3,500万米ドルと、BOCIの予想と市場コンセンサス予想を上回った。

 経営陣によれば、在庫調整が終盤を迎えたことや新規のIoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)、スマートフォン製品向け需要の急成長を背景に、半導体市況と足元の受注は回復傾向。CIS(CMOSイメージセンサ)とPMIC(パワーマネジメントIC)は10-12月期以降好調だが、パワーエレクトロニクスとMCUも底を打ち始めており、2024年下期にはMCUの全面的な復調が期待できるという。

 経営陣が示した2024年1-3月期決算のガイダンスを見ると、予想売上高は4億5,000万-5億米ドル(前年同期比21-29%減、前四半期比1%減-10%増)。予想粗利益率は3-6%(前四半期比で1ポイント低下-2ポイント上昇)と、まだ弱いが、BOCIは「無錫ファブ7」の生産能力の拡張前倒しや減価償却費の増大が原因との見方。経営陣によれば、旺盛な製品需要を背景に、平均販売価格は1-3月期も安定的に推移する見通しという。

 BOCIは2024年予想PBRで0.82倍をベースに目標株価を引き下げた。新たな目標株価は、2024-26年の予想PER(株価収益率)で87倍、17倍、8倍の水準。現在株価の低バリュエーション(2024年予想PBRで0.5倍)や良好な手元流動性を理由に、同社株の一段の下値余地は限定的との見方を示した。一方、レーティング面の潜在リスク要因としては、米中関係、成熟ノードの価格競争の激化、予想より前倒しの川下製品の先進ノードへの移行、マクロ経済や川下需要の萎縮リスクを挙げている。