3.米賃金動向は落ち着きを取り戻す

高インフレの要因の一つである賃金高騰に落ち着きが見え始めている

 図表3は、アトランタ連邦準備銀行が公表している米労働者の賃金動向(前年同月比)です。転職者の賃金と就業継続者(転職しない人)に分けてデータが発表されています。米国では、労働需給がひっ迫すると高い賃金を求めて転職する労働者が増えるそうです。

 図表3でも分かるように、ポストコロナ禍の労働需給ひっ迫が高まったタイミングでは、転職者の賃金が高騰し、全体の賃金を押し上げていましたが、足元8月のデータでは転職者と就業継続者の差はかなり縮小しており、加えて、転職者のセンチメントを測る自発的離職者数もピークアウトしているなど、米労働需給は緩和方向にありそうです。

 米インフレ高騰の要因の一つである賃金高騰が収まっていけば、米インフレの鎮静化が期待できます。このような状況を考えると、米利上げが最終局面を迎え、FFレートに米10年国債利回りが接近した現状の投資環境は、米国債投資においてかなり魅力的な状況ではないかと考えています。

 前々回に米ドル/円レートについて書いたように、米ドル/円レートの高止まりと併せて考えれば、米国債投資には一定の魅力があるのではないでしょうか?

[図表3]  米労働者の賃金動向の推移

期間:2000年1月~2023年8月、月次
賃金データは、米アトランタ連銀の賃金トラッカー
(出所)Bloombergデータを基に野村アセットマネジメント作成

<関連銘柄>
NEXT FUNDS ブルームバーグ米国国債(7-10年)インデックス(為替ヘッジなし)連動型上場投信(証券コード:2647)
NEXT FUNDS ブルームバーグ米国国債(7-10年)インデックス(為替ヘッジあり)連動型上場投信(証券コード:2648)
NEXT FUNDS S&P米国株式・債券バランス保守型指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信(証券コード:2863)

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