大学経営セクターの有望銘柄、相場の上昇局面で株価修復に期待

現地コード 銘柄名
00839

中国教育集団

(チャイナ・エデュケーション・グループ)

株価 情報種類

6.22HKD
(10/11現在)

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 BOCIは香港株式市場の相場上昇局面において、中国教育集団が同業銘柄をアウトパフォームする可能性を指摘している。大学や職業訓練校などの高等教育機関を経営する同社はこの9月以降、大学8校の新入生向け授業料を前年同期比10-15%値上げ。これにより、2024年8月通期の平均授業料が前年度比5-6%上向き、既存事業の自律的な増収を支える見通しとなった。「中考」(高校入試)改革を通じて、希望する学生の全てが将来的に「高考」(大学入試)を受験するようになれば、民営の大学経営セクターにはプラス。BOCIは教育銘柄の中で同社を最も高く評価し、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。

 同社は高等教育部門のマーケットリーダーだが、その堅実なファンダメンタルズに反して、株価は大幅なディスカウント水準にある。キャンパスの拡張と授業料値上げで、2023-24年度(8月期決算)には前年度比15%の増収増益を達成する見込み。公立大学が授業料を引き上げる中、民営(私立)大学も追随しやすい環境にあり、同社は2023-24年度に向け、8校の新入生向け授業料を10-15%引き上げた。これにより、全学生の平均授業料が5-6%上昇する運びとなっている。

 中国が普通高校の質の向上と受け入れ規模の拡大に向け、新たな改革に着手したことで、BOCIは向こう18年以内に「中考」を受験する全ての生徒が普通高校に入学すると予想している(現在は約5割)。学業成績に基づいて生徒を各校に振り分ける場として、「中考」が機能する見通しという。また、大学進学に向けて「高考」を受験する学生は今のところ5割にとどまるが、この比率も100%に上昇する見込み。そうなれば、少子化にもかかわらず、民営大学の受験者数も大幅に増える。国内の一部の短大は向こう18年以内に閉鎖に追い込まれる可能性があるものの、質の高い学士過程を持つ同社傘下の大学は、そのリスクが極めて低いという。

 また、同社はキャッシュを安定的に保有しており、現金配当を維持する能力が同業銘柄の中で最も高い。

 BOCIは同社株価が2023年度予想PER(株価収益率)で約6.36倍と、引き続き低バリュエーションにあると指摘しながらも、全体相場が上向けば、上昇に転じると予想。利益成長見通しや手元現金、現金配当の継続性などの点で、同社を前向きに評価し、全体相場の上昇局面では、教育セクターの中で抜け出す可能性が高いとした。株価の先行きに対して強気見通しを継続している。

 一方、教育分野の潜在的なリスク要因は短期的には見当たらないとしながらも、この先、何らかの政策変更があった場合にはレーティングの見直しもあり得るとしている。