客観的な判断基準、日経VI指数

 山と谷を捉え、下がり始めで買わないためにはどうしたらよいのでしょうか?

 簡単にできることとして、日経VI(ボラティリティインデックス)指数を用いて、次のような考えのもとに、一度にではなく、2~3回に分けて買っていくのもよいと考えています。

(1)日経VI指数を見て、値がポンと跳ねるまでは買いを考えない(例:直近のボトムから8ポイント以上上昇したら、買いを考える)。

(2)下がり始めで買うことのないように、直近のピークから1カ月は買わない。

 私は波を捉える上で、日経平均株価の直近のピークから1カ月は何もしない、ということを一つルールとしています。調整が1カ月未満で終わるようであれば、1年に1~2回あるレベルの調整ではない可能性が高いからです。

日経平均株価と日経VI指数の推移(2015年1月~2019年12月)

出所:マネーブレインが独自分析により作成

日経平均株価 下落局面における下落率とその期間

日付 高値(円)  安値(円) 下落率 下落期間
2015年8月10日 20,808.69   ▲18.6% 1カ月19日
2015年9月29日   16,930.84
2015年12月1日 20,012.40   ▲25.2% 2カ月11日
2016年2月12日   14,952.61
2016年4月22日 17,572.49   ▲14.9% 2カ月2日
2016年6月24日    14,952.02
2017年3月13日 19,633.75   ▲6.6% 1カ月1日
2017年4月14日   18,335.63
2018年1月23日 24,124.15   ▲23.9% 2カ月
2018年3月23日   20,617.86
2018年10月2日 24,270.62   ▲21.0% 2カ月23日
2018年12月25日   19,155.74
2019年4月25日 22,307.58   ▲8.5% 1カ月10日
2019年6月4日   20,408.54
2019年7月25日 21,756.55   ▲6.8% 1カ月1日
2019年8月26日   20,261.04
出所:マネーブレインが独自分析により作成