「心をすり減らさない投資」がモットー
──さぶさんは2人のお子さんを育てながら仕事をされ、なおかつブログやインスタグラムで情報を発信されていて、毎日とてもお忙しそうです。
子育ても仕事もブログも楽しいので、全く苦ではないです。
──ブログやインスタグラムは収入もあるんですよね。
多少はありますが、自慢できるような金額ではありません。それにお金が目的でやっているわけではないんです。
──ブログやインスタグラムをする目的はなんですか。
うーん、難しいですが、例えば私はインスタで家計簿を公開しているんです。最近は、以前ほど細かく書いていないんですが。
家計簿を公開していると、無駄な買い物をしたり、へんなお金の使い方をしなくなります。多くの人が見ているから、みっともないことはできないと思うんです。
つまり、ブログやインスタをやっているからこそ、きちんとお金の管理ができるし、これからも頑張ろうと思えています。
──さぶさんのブログやインスタグラムを見て、お金のことを学んだり、あるいは勇気づけられる人もたくさんいると思いますが、ご自身にとってもお金を貯める原動力になっているということですね。
はい。
──とはいえ、お話を伺って、必死になってお金を貯めているという感じはあまりしません。気負いがないというか、楽しみながらお金を貯めているというか。
そう言ってもらえるとうれしいです。
お金は大事だし、将来のためにきちんと貯めようと思っていますが、そのために何かを犠牲にしたり、ストレスを抱えたりするのは嫌なんです。洋服を買いに行って、値札を見て諦めたりすることはありますが(笑)。
──投資に対するスタンスも同じですか。
はい。毎日、株価の動きを追うみたいなことはしたくないですね。できればほったらかしておきたいです。
──もともとそういうタイプだったのですか。
証券会社の経験が大きいかもしれません。私が大学を卒業して証券会社に就職したのは、リーマンショックの直前でした。だから、日経平均株価が7,000円台に急落したのも覚えているし、ひと晩で何千万という大金を失い、途方に暮れている方も目にしました。そんな経験があるので、目の色を変えて投資で一獲千金を狙うってことはしたくありません。
──投資で身を削るような経験をしたことはありますか。
一度だけあります。証券会社から他の業種に転職した頃、何十万か、FX(外国為替証拠金取引)に投資しました。証券会社に勤めていたし、けっこう勝てるんじゃないかと思いましたが、結果はさんざん(笑)。
あのときは寝ても覚めてもFXのことが頭から離れませんでした。仕事中もトイレに行って値動きを確認したり。ああいう経験はもういいかなと。いくらお金を増やすことができても、仕事に影響を与えたり、家族に迷惑をかけたりしたら本末転倒だと思っています。
──なるほど。
私の投資モットーは「心をすり減らさない投資」なんです。
──素敵なフレーズですね。
これからも「心をすり減らさない」程度に頑張っていきます。
──今日はありがとうございました。
※このインタビューは2020年3月7日に実施し、2020年3月27日に初回掲載したものです。
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