為替ヘッジありなしをチェック!

円安時に注意したい投信のこと3:為替ヘッジをしている投資信託のコストは?

 投資信託の中には為替リスクを抑えるために、為替ヘッジ取引を選択できる商品がいくつもあります。円高時には為替リスクによって資産が減らずにすみますが、逆に円安時には資産が増えることもありません。為替リスクを取るべきかどうかは、個人のニーズによって変わるでしょう。

 リスクを抑えるという点では効果的な為替ヘッジですが、ここで注意しておきたいことは「為替ヘッジのコスト」です。

 現在、米ドルが円安に動いている理由の一つとして、日米金利差が拡大していることが挙げられます。この金利差が拡大することは、為替ヘッジのコスト増加につながっています。なぜなら「為替ヘッジのコスト≒米ドルの短期金利-日本円の短期金利」であるため、仮に金利差を2%とすると投資信託の運用コストのうち為替ヘッジだけで2%近くかかることになります。

 為替ヘッジのコストは、金利差などによって変動するため投資信託の資料を見ても具体的な数値は記載されていないことが一般的です。金利差が広がっているときはコストを意識しておくとともに、月次レポートで実際にどの程度費用がかかったのかを確認し、為替リスクを抑える費用として許容できる範囲なのかを検討する必要があります。

海外へ投資する投資信託なら為替の影響や仕組みを理解しよう

一つひとつの疑問点を解決し、理解を深めることが投資では大切

 日々相場を見て分析を繰り返したり、投資の勉強をしたりし続けている人は、仕事でもなければそれほど多くはないでしょう。特に資産形成をしている最中の人ほど、普段は仕事や家庭の用事などで投資に時間を割くことが難しい人の方が多いのではないでしょうか?

 しかし、長期投資をしているなら、そのような日々の相場に振り回される必要はありませんし、投資に慣れていなければまずは少額からはじめて、投資に慣れることの方が重要です。投資をしながら一つひとつの疑問を解決させることで知識が深まり、経験が積み上がっていきます。

 投資では、やってみなければわからないことがたくさんあるということを知っておきましょう。

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