新生活で新しく通帳を作るという人もいらっしゃるかもしれません。みなさんは、通帳を何冊持っていますか? 若い人は比較的少ない冊数かもしれませんが、年を重ねるにつれてなぜかだんだんと増えていくのが通帳です。今回はお金が貯まる通帳整理術をご紹介致します。
通帳がたくさんあるとどうなる?
最初は親が作ってくれた地元の銀行から始まった通帳生活もバイトの給与振込指定銀行の通帳や就職先の指定銀行、学校や習い事の指定銀行など、だんだんと増えていくものです。通帳が増えるにつれて預金が増えるとうれしいのですが、そうではないことが多いです。なぜなら、通帳がたくさんあると支出の把握が難しくなるからです。
例えば使っていないクレジットカードの年会費などが使っていない通帳から引き落とされていて気づかないままということはないでしょうか? 知らない間に収入があったということはあまり聞きませんが、通帳がたくさんあるとどこからかお金がぽたぽた漏れている可能性が高いことを肝に銘じておきましょう。
最適な通帳の冊数は?
最適な通帳の冊数は3冊です。1冊目を月々の入出金用、2冊目を年間臨時出費用、3冊目を貯蓄用として利用します。通帳はそれぞれ用途に応じて使い分けることが貯蓄を成功させるコツです。この他に学校指定のために通帳が増えてしまう場合もありますが、その場合は学校用以外の用途には使わないようにしましょう。
4冊以上になってしまっている人は用途にあわせて出金先を整理し、多すぎた通帳はとりあえず取っておこうとはせずに、いったん解約するようにしましょう。通帳を3冊にすることでお金の垂れ流しを防ぐだけでなく、貯蓄の仕組みづくり、資産の把握が簡単にできるようになります。
現金引き出しは月1回のみ!
現金を月に何度もおろす人は貯蓄ができません。無計画にだらだらとお金が流れ出てしまっているからです。また月に何度もおろす人はATM手数料もその都度支払っている方が多いです。月々の予算を決め、現金を引き出すのは月に1回だけにしましょう。
通帳は家計簿代わりに書き込みOK
通帳は用途を決めて持つことをお話ししましたが、表紙に〇〇用と記載するとわかりやすく、管理しやすくなります。また、引き出した際は記帳欄に「〇月分生活費」など書き込んでおくと通帳が家計簿がわりになります。臨時出費があった際も「〇〇費用として」と記載しておきましょう。通帳そのものが家計簿にもなり、残高が一目でわかるので予算管理表にもなります。
銀行選びのポイントは?
通帳を作る際にはどこの銀行を選ぶのかも重要になってきます。
銀行選びのポイントは下記の三つです。
- 金利
- 振込手数料
- 入出金手数料
月々の入出金用口座、年間の臨時出費用口座は入出金手数料、振込手数料がかからない銀行を選びましょう。楽天銀行のようなネット銀行の場合、残高や取引回数に応じてATM入出金手数料や振込手数料が一定回数無料となることが多いです。店舗のある銀行でもインターネットバンキングサービスを利用することで無料となる銀行もあります。
そして、特に貯蓄用口座は金利の高い銀行を選びましょう。メガバンクの金利は0.001%ですが、ネット銀行の場合、普通預金でも0.1%や0.2%という銀行もあります。0.001%ですと100万円を1年間預けても10円にしかなりませんが、0.1%の場合1,000円です。(税引き前)
手数料や金利はどちらも微々たるものと思うかもしれませんが、貯蓄ができるかどうかはこの微々たるものの積み重ねです。チリもつもれば山となります。微々たる金額のムダを省き、少しでも収入を増やす努力を継続することで複利の効果が働き、大きな成果となるものだと思います。新年度が始まるこの時期に、ぜひお金が貯まる通帳整理をしてみてください。