3.新薬期待で一部の個別企業が指数を押し上げる

医薬品セクターは分散投資が良いと思われる

 図表3は、足元のTOPIX-17医薬品セクターにおける時価総額上位5銘柄の株価推移です。医薬品セクターの指数は黒色点線で示した通りで、2012年末以降で2.6倍程度に値上がりしています。

 しかし、個別企業に目を転じると非常に大きな格差が生じています。最も大きく上昇しているのが第一三共の約10.3倍、2番目が中外製薬の約6.6倍となっており、この2社のパフォーマンスが群を抜いています。アステラス製薬とエーザイは医薬品セクター並みで、武田薬品工業のリターンはほぼ横ばいです。

 医薬品株が非常に高いパフォーマンスを見せる場合、その理由が「新薬への期待」であることがほとんどです。

 しかし、新薬開発はあらかじめ予想するのは難しく、気づいたころには株価は上昇してしまっているケースが多いのが現実です。

 そこで、銘柄を選ばずに医薬品セクターに分散投資をするのが良い方法であると考えています。

[図表3]  主要医薬品企業の株価の推移

期間:2012年12月末~2022年11月末、月次
※全て株価リターン(配当含まず)
(出所)Bloombergを基に野村アセットマネジメント作成

<関連銘柄>
NEXT FUNDS 医薬品(TOPIX-17)上場投信(証券コード:1621)

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