※この記事は2021年6月6日に掲載されたものです。

 彼にもらったピアスを片方落とし、「大事な時にしかつけないの♪」なんてごまかしている令嬢、太って入らなくなった結婚指輪を隠し持っている紳士。使えない金のアクセサリーの処理に困っているみなさん、実は多いのではないでしょうか。

 金自体に価値があるだけに捨てるわけにもいかず、罪悪感や思い入れに邪魔されて、使わなくなった貴金属、つまり「金」や「プラチナ」を見捨てられない人にぜひ読んでいただきたいこの実話。思い出や価格が「ゼロ円」にならない処分の仕方をお教えします。そう。物はなくなっても、心に残る思い出はプライスレスなのです。

 買った当日、ダイヤのピアスの右だけを落とす、清水買いした高級指輪の「宝石だけ」を落とす…などなど、数々の残念な逸話を持つ落とし物クイーン「落田泣子」は、こうした、捨てるに捨てきれないものを入れた缶を「未練缶」と名付け、実に20年近く、もてあましていました。そんな私が、未練を捨て、過去を捨て、新しい価値を手に入れるまでの実話をご紹介します。手放したものの代わりに手に入れたものとは!?

使えないからガラクタだけど、なまじ金だけに、捨てられない

 2020年年末、コロナ禍で時間があまり、部屋の片づけでときめこうとした私、「落田泣子」は、ついに「未練缶」の処分を決意しました。「未練缶に入っていたもの」はこんなものたちです。

[1]1994年4月、アフリカ旅行中、ケニアの高級宝飾店で買った指輪。海のような青がゴージャスなタンザナイトの金の指輪を当時日本円27万円で清水買いしました。が、帰国後、初めて外へ付けて出たとき、気が付けばタンザナイトだけが抜け落ちており…。ぷっくりした金の地金だけでもなんとかならないか、と諦めがつかず、未練缶へ。
[2]2001年4月、マチュピチュへ行く途中のクスコの空港で、太陽神のゴールドのモチーフがついている指輪に一目ぼれ。当時日本円で3万円くらい。お気に入りでずっとつけていたのですが、うっかりジーンズのポケットに入れたまま洗濯した際、モチーフがはずれて行方不明に。
[3]新宿の某デパートで1万5,000円で買ったゴールドのピアスの片方。気づけば独り身に。
[4][5]15年くらい前、母が旅行のお土産でくれたオパールのリングとピアス。オバサン臭くてピンとこず、一度も付けたことがありません。今なら年齢的にもおそらくピッタリなのですが、認めたくない…。

 さて、どこへ売るか、というのが大きな問題。よくスーパーの1Fに机を出して「金買い取ります」という旗を立てている買取業者を見たことがありますが、正当な価格で買ってくれるのかどうか、確証が持てず不安なため、楽天に出店されている買取会社「キングラム」を調べてみました。

 すると、なんと、段ボールに箱詰めして送るだけで、見積もりしてくれて、見積額が不満ならそのまま返してくれるとのこと。手間レスに惹かれ、段ボールに指輪を張り付け、送ってみることに。ただし、いくらになるのか、正直、この時点ではあまり期待していませんでした。

※キャンセル返送、お値段が付けられない商品の返送にかかる送料は全商品、一部不成立を問わずお客様負担(着払い)となりますので、お客様負担で返送となります。

 そして翌日、矢のような速さで見積もり返信がありましたが、その額なんと8万1,000円!

20年近くほっといたアレが8万円って…

 内訳もメールに書いてあったのですが、一番高く見積もってくれたのが、やはりタンザナイト抜けの金指輪で2万9,000円。買ったとき27万でしたが、タンザナイトがない、金だけの価格なら、この値段でも不満はありません。ただし、18金と言われて買ったのに、実質の比重は14金だったんだそうです。ケニアナンバーワンの高級店で買ったのに、悔しい!!

 その他はグロスでお買取り、ということになりました。

 8万といえばかなりな金額です。8万あればできることを妄想しているうちに返事を出しそびれ、気が付くと数日が経過。そこへキングラムのご担当の山本さんからお電話が…。

金価格は日々変動しているため、お見積り価格を出した時点から日がたつと、価格が変わってしまうんだそうです。決断はお早めに!というご連絡でした。

 げ! そうか、金の価格って日々、変動してるんだっけ。どうしよう、この値段で売るのが正解なのかどうか……と悩んでいると、キングラム・山本さんからステキな提案がありました。

コロナ禍の今、新サービスとしてキングラムさんが始めたのが「ビデオ査定」。実際に商品を見ながら、お値段を解説してくれるとのこと!

 ぜひぜひ詳しい話を直接聞きたくて、ビデオ査定をお願いすることにしました!