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個人投資家サーベイ:楽天DI:2009年5月
楽天証券経済研究所
個人投資家サーベイ 楽天DI
楽天証券では、口座をお持ちの方に毎月1回、日本株や為替の見通しについてアンケートを行い、その結果を楽天証券経済研究所が分析してレポート。月替わりで時事性のあるテーマについても調査…

個人投資家サーベイ:楽天DI:2009年5月

2009/5/25
楽天証券では、投資家の皆さまに投資動向のアンケートを定期的に実施し、個人投資家サーベイとして「楽天証券DI」を毎月第一金曜日に発表しております。DIとはDiffusion Indexの略で、個人投資家の現状認識がどちらの方向に向いているかを示す指数です。
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はじめに

2009年5月25日発行のメルマガ「大島和隆からの手紙」の<今週の見通し>にも書きましたが、今回の楽天DIのアンケート期間となった週は、3月初旬から始まった株式市場の戻りが日米共に約3割という“テクニカルにもややお休みの欲しい水準”に差しかかり、その一方で金融危機はこのまま収束するのか、あるいはまたGM問題はどう収束するかなどのファンダメンタルズを議論する材料に事欠かない中で、多くの経済統計が発表されるタイミングと重なりました。

特筆すべきは日経平均に関するDIが1カ月、3カ月ともに7カ月振りにプラス、つまり強気になったことです。個人投資家心理の好転を示す指標として注目しています。

楽天投信投資顧問株式会社 代表取締役社長 大島和隆

1.日経平均の見通し

個人投資家の見方「予想以上に個人投資家の強気見通しは膨らんでいる。弱気派は1カ月、3カ月ともに集計開始後、最低値となった。」

5月25日と1カ月後の日経平均の見通し DI= +6.58
(4月27日と1カ月後の日経平均の見通し DI= △12.10)
5月25日と3カ月後の日経平均の見通し DI= +17.96
(4月27日と3カ月後の日経平均の見通し DI= +11.92)

今回の基準日となった2009年5月25日の日経平均株価の終値は9,347.00円です。また集計期間となった当該週はGMが再建計画を示す期限を6月1日に控えたうえで、月末の経済統計が諸々発表になる微妙な期間でもあったため、また既に3月の安値から約3割のリバウンド後だったため、やや意外感があったというのが正直偽らざる印象です。

今回のリバウンドは米銀の1-2月収益が黒字に転換したということや、サブプライム問題の根幹である米国住宅市場の問題で2月の住宅着工件数などが予想外の回復が見られたことがきっかけでしたが、4月の住宅着工件数は再び過去最低を更新したことが発表されたため、新築・中古住宅販売やS&Pケース・シラー住宅価格指数といった注目指標の発表を待つ、慎重にならざるを得ないタイミングだと考えていたからです。

しかしアンケートの結果ではDIが1カ月後予想、3カ月後予想ともに7カ月振りにプラスに変わり、弱気と答えた方の比率は1カ月後予想、3カ月後予想ともに集計開始後の最低値となりました。アンケートにお答えいただいた方の総数は月ごとにバラつきが出るのですが、今月も1,247名の方にお答えいただいておりますので、決して何がしかのバイアスが掛かるようなレベルではありません。印象としては、強気派が増えたというよりは、弱気派が相対的に減ったという感じがします。特に短期1カ月のDIの方でそれが顕著に出ているように思われます。

その意味では、底値水準を見極めて「割安だから買おう」という投資判断よりも、日経平均株価の水準が9,000円台になり、10,000円台をも射程圏内に捉え始めた段階で「そろそろ大丈夫そうかな」と思われる方が増えてきたということでしょうか。いずれにしても、市場関係者としては“マーケットをポジティブに見る”人が増えてきたことは素直に喜びたいと思っています。

2.為替相場の見通し

  ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円
5月25日 DI=△15.72 DI=2.00 DI=9.30
4月27日 DI=△18.51 DI=△15.48 DI=△7.83

調査時点の円相場は、対ドルが94.98円、対ユーロが132.82円です。ドルに対する見方と、ユーロに対する見方が正反対になったことが印象的です。すなわち、ドルに対しては円高を、ユーロに対しては円安を見ている形になります。ただユーロの場合、円高を見る人が28.55%に対して円安を見る人が30.55%という違いですからニュートラルという考えることもできます。米国債の格付けが最高位から引き下げられるという懸念が市場に出たこともドルが弱いと思われる要因ですが、アンケート集計時以降に格付け会社から「米国債の格付けは安定的」とのコメントが発表されました。今後の動きに注目しています。

3.今後注目する投資先

(複数回答)

  今回 前回
アメリカ 20.37% 25.62% ↓ △5.25%
EU諸国 9.70% 10.68%  △0.97%
ブラジル 24.70% 23.67%  1.03%
ロシア 12.67% 11.57%  1.10%
インド 52.04% 42.88% ↑ 9.16%
中国 57.58% 61.57%  △3.99%
中東・北アフリカ 5.61% 5.34%  0.28%
東南アジア 15.00% 16.37%  △1.37%
中南米 5.85% 5.52%  0.34%
東欧 3.85% 4.09%  △0.24%

 米国市場の人気剥落の勢いにはブレーキが掛かりません。リーマン・ショックを受けた昨年10月6日に集計した時に次ぐ低い水準にまで低下しています。これは為替市場の対ドル円高見通しの背景と同じ理由からだと思いますが、ならばEU諸国の人気は戻ってもよいはずながら、こちらも引き続き低下基調です。

先月急騰した中国人気が一服する中で、インドが大幅に躍進しています。ブラジルとロシアも先月に引き続き増加基調です。

4.今後注目する投資商品

(複数回答)

  今回 前回
国内株式 75.14% 74.20%  0.94%
外国株式 27.11% 27.58%  △0.48%
投資信託 19.97% 20.64%  △0.67%
ETF 19.73% 22.24%  △2.51%
FX(外国為替証拠金取引) 21.25% 25.44%  △4.19%
国内債券 5.21% 6.94%  △1.73%
海外債券 8.74% 8.54%  0.20%
20.21% 20.82%  △0.61%
原油 9.38% 7.12%  2.27%
商品 6.42% 5.16%  1.26%
REIT 9.46% 9.43%  0.03%

FX(外国為替証拠金取引)の人気低下が続いています。水準的には集計開始後の最低レベルになってしまいました。投資家のリスク許容度の低下かと思いきや、国内債券の人気も凋落したままですので、利回り志向に傾いているとは言えないようです。

集計の誤差の範囲とも言えるのかも知れませんが、国内株式の注目度合いがわずかに上昇しています。その一方で、このところ好調だった投資信託の注目度が低下しているのが気になります。とはいえ、今月は「今後注目する投資分野」については、目立った動きは全体を通じてあまりなかった感じです。

「DI(Diffusion Index)」とは

景気判断に用いられる諸指標を選定し、現状認識がどちらの方向に向いているかを示す指数。『楽天DI』では、日銀短観と同じ計算方法を採用し、「(強気回答数-弱気回答数)÷全回答数×100」、「(円安回答数-円高回答数)÷全回答数×100」で算出いたします。
【各指標の見方は以下の通りです。】
日経平均 DIがプラス→強気、DIがマイナス→弱気
為替   DIがプラス→円安、DIがマイナス→円高
すべての回答が中立だった場合、DIは0となります。

本資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて楽天証券株式会社が作成・提供したものですが、情報や見解の正確性、完全性、適時性などを保証するものではありません。また、売買に関する勧誘を意図して作成したものではありません。投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。ストラテジストの見解や評価、予測は本資料作成時点での判断であり、予告なしに変更されることがあります。この資料の著作権は楽天証券に帰属しており、事前の承諾なく本資料の全部または一部を引用、複製、転送などにより使用することを禁じます。

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