2022年6月の保有投資信託~騰落率ベスト10
2022年6月1日から6月30日までに新たに購入した投資信託のうち、*騰落率ランキングをご紹介します。NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)は、国債や社債以外の株式、投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(リート:不動産投資信託)など、全て購入できるので、つみたてNISAで買えるもの、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)で買えるものに、それぞれマークを付けています。ご参考ください!
*騰落率:投資信託が、一定期間内にどれだけ値上がり・値下がりしたかを知るために、価格の変化率を計算したもの。
1位:フィデリティ・アジア株・ファンド
騰落率:6.27%
どんなファンド?:日本を除くアジア諸国の株式に投資するアクティブ投信です。組入上位銘柄は、サムスン電子、TSMC、AIAグループ、アクシス銀行、テンセントHD、ICICI銀行、メイトゥアン、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行、JD.com、香港証券取引決済所です。
まつのすけコメント:6月は金融引き締め・景気減速懸念が再燃して、欧米諸国の株価が軟調でした。その中で相対的にアジア諸国の株価が健闘していたので、購入しました。インド・韓国・香港・中国・シンガポールなど、アジア諸国に幅広く投資している点が魅力です。
2位:楽天・新興国株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(新興国株式)) 騰落率:4.04%
どんなファンド?:FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス(円換算ベース)に連動するインデックス投信です。組入上位銘柄は台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング、テンセント、アリババ、リライアンス・インダストリーズ、メイトゥアン、インフォシス、中国建設銀行、ヴァーレ、アルラジ銀行です。
まつのすけコメント:幅広い新興国に投資でき、成長性が高く、*低PERの株式に投資できます。先進国の金融引き締め・リセッションにフォーカスがあたっている状況では、世界株・米国株を大きくアウトパフォームしています。
*PER=株価収益率。一概に判断はできませんが、企業の価値に比例して、株価が割安であると判断する指標の一つ。
3位:iFreeNEXT ATMX+
騰落率:3.40%
どんなファンド?:FactSet ATMX+指数に連動するインデックス投信で、中国のテック企業に重点投資しています。組入上位銘柄は、メイトゥアン、ネットイース、バイドゥ、アリババ、JD.com、シャオミ、テンセント、リ・オート、NIO、XPENGです。
まつのすけコメント:中国のインターネット関連企業の株価が底打ちし始めたので、購入しました。注意点は、ここ1年続いた、突然の規制導入が再勃発する懸念があること。しかし、中国は金融緩和的なスタンスで、米国と正反対の点は安心感があります。
4位:ベトナム・ロータス・ファンド(ロータス)
騰落率:3.21%
どんなファンド?:ベトナム株式・ベトナム関連企業に投資するアクティブ投信です。組入上位銘柄は、FPTリテール、デジワールド・コーポレーション、ベトナム外商銀行、ビンホアン、ペトロベトナム化学肥料です。
まつのすけコメント:FRBの金融引き締め・リセッション懸念で米国株が軟調な中、ベトナムは堅調なので、順張りの観点で購入しました。
5位:iFreeNEXT FANG+インデックス
騰落率:2.06%
どんなファンド?:NYSE FANG+指数(円ベース)の動きに連動する投信です。厳選された10銘柄に投資しており、組入銘柄は、アップル、アマゾン、メタ(Facebook・Instagramなど)、アルファベット(Google)、ネットフリックス、エヌビディア、テスラ、マイクロソフト、アリババ、バイドゥです。
まつのすけコメント:6月は米国株が軟調な中、中国テック企業の株価は目覚ましいリバウンドを見せた結果、アリババとバイドゥが寄与して前月比プラスでした。
6位以下はこちら!
6位:DIAMベトナム株式ファンド(ベトナムでフォー)
7位:ベトナム成長株インカムファンド
8位:<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド つみたてNISA
9位:フィデリティ・米国優良株・ファンド つみたてNISA
10位:アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)
まつのすけ、今月の注目銘柄!
どんなファンド?:中国のシリコンバレーと称される、深セン証券取引所に上場されている中国イノベーション企業に投資する投信です。組入上位銘柄は、CONTEMPORARY AMPEREX、BYD、EAST MONEY INFORMATION、JA SOLAR TECHNOLOGY、THUNDER SOFTWARE、LUXSHARE PRECISIONなど。人民元建ての中国本土株式(中国A株)を主要投資対象としています。
注目ポイント!:6月は中国のインターネット関連の企業が大きく上昇しました。中国人民銀行が金融緩和の方向で、中央政府・地方省が、減税・不動産規制の緩和・消費刺激策などの経済成長支援策を打ち出していることが影響しているかもしれません。もちろん中国株には、ロックダウン、突然の規制導入などリスクが盛りだくさんです。しかし、最悪期を脱して今後は反転していく可能性が浮上したようなチャートとなっています。バリュエーション面では過去最低水準に近く割安感があるので、次の世界的先導株のジャンルが、意外にも中国テック株になる可能性もゼロではないと考えて、注視していきます。
まつのすけ、今月のがっかり
5月を底に、6月には上昇するのではと期待していましたが、あっさりと直近安値を割って安値を更新してしまい、打撃を受けました。FRB・ECBの急速な金融引き締めの局面なので、米国株や先進国株については、投資金額を控えめにして、様子見すればよかったと後悔しました。
リセッションがなければ今が底値圏であり、年後半に反発して鍋底型になることを期待しますが、リセッションに陥ったら、さらに▲10~20%はあると覚悟しています。ただ、ポイント投資については少額で、投資信託は発注から約定までタイムラグがあるため、短期売買に適していないので、このままバイ&ホールドする方針です。