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10年末商戦ヒット商品&企業
堀古 英司
ウォール街から~米国株の魅力~
ニューヨークのヘッジファンド運用マネジャーである堀古英司氏による週刊レポート。単なる分析にとどまらず、出来るだけ「裏を読む」という観点で米国経済、市場についてお伝えするコーナーで…

10年末商戦ヒット商品&企業

2010/12/13
ニューヨークのヘッジファンド運用マネジャーとして活躍する堀古英司氏による米国市場レポート「ウォール街から~米国株の魅力~」。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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アメリカの2010年年末商戦は好調な滑り出しとなりました。全米小売業協会の発表によると、11月末感謝祭明け4日間の売上げは前年同期比9.2%増となっています。実はこの数字、歴史的にはGDP(国内総生産)の個人消費支出の伸びとそれほど相関性の高いものではありません。しかし事前のエコノミスト予想が低かった事や、去年この4日間の売上げがサッパリだった事を考えれば、十分好調なスタートと言えるでしょう。実際最近の株式市場も、小売関連企業が相場の牽引役となっています。

株価というのは先行指標ですから、多少流行に疎くても、株価の動きを見ていれば何が売れているのか、どのような企業がヒット商品を出しているのかを教えてくれます。特にこの時期は流行が株価に与える影響が顕著です。そこで今回はアメリカの今年のヒット商品&企業を皆さんにご紹介したいと思います。

第一に今年顕著なのは、靴のメーカーや専門店の株価が大きく上昇している事です。靴というのは一応消費財でしょうが、ある程度我慢して修理とかも施せば長く履けない事はない。特に金融危機後は消費者にとって格好の節約対象となってきたのでしょう。しかし金融危機が遠のいた事で、ここに来て一気に買い替えブームが訪れたという事かもしれません。ムートンブーツで有名なUGGを傘下に持つデッカーズ(DECK)の株価は9月以降90%の上昇率となっています。この他合成樹脂サンダルのクロックス(CROX)も同期間40%以上の上昇。靴専門の小売ではシューカーニバル(SCVL)が75%、DSW (DSW)が65%、フットロッカー(FL)が65%と驚きの上昇率となっています。今年の年末商戦No.1ヒット商品は靴と言っても過言ではないでしょう。

第二に、全米小売業協会の調査で、身の回り品に次いで買い物が多かったのは家電製品です。家電製品の人気商品は大きく4つに分かれます。

(1)体の動きで操作するゲーム機器

 

この分野では任天堂(NTDOY)の「Wii」が先行していますが、今年はマイクロソフト(MSFT)が「Xbox」の周辺機器として、コントローラーを使わずに身ぶりや声などを使ってゲームを操作する「Kinect(キネクト)」の販売が好調です。世界での販売台数は発売から1ヵ月を待たずして250万台を超え、会社目標「年末までに500万台」の達成は時間の問題とみられています。

(2)薄型テレビ

 

LCDテレビ(液晶テレビ)、LEDテレビ(液晶のバックライトに発光ダイオードを採用したLCDテレビ)の低価格化、インターネット接続や3Dなどの新たな機能の認知が高まることで昨年以上に需要が強まっています。関連銘柄としては、米国での市場占有率(シェア)トップの韓国サムスン電子や家電量販最大手のベストバイ(BBY)、ネット接続機能の付いたテレビ向けにオンラインで映画やテレビ番組を配信できるサービスを強化するネットフリックス(NFLX)などがあげられます。

(3)タブレット型端末・電子書籍端末

 

全米家電協会(CEA)が発表した2010年の「米国の成人がクリスマスプレゼントに欲しい家電」ではノート型パソコンに次ぐ商品として選ばれています。今春発売されたアップル(AAPL)の「iPad」が独走状態。グーグル(GOOG)の携帯端末向け基本ソフト「アンドロイド」を搭載した機種はまだ一部にとどまっており、対抗機とされるサムスン電子の「ギャラクシー・タブ」も米国ではまだ未発売となっています。ただ私もiPadを持っているものの、読書が目的であればアマゾン・ドットコム(AMZN)の「キンドル」の方をおすすめします。

(4)スマートフォン(高機能携帯電話)

 

世界的なスマートフォン普及の先駆けとなったアップルの「iPhone」の最新機種が販売台数を伸ばしていますが、今年はグーグルの基本ソフト「アンドロイド」を搭載した製品「アンドロイドフォン」の躍進が目立ちます。機種が多く、単一機種の「iPhone」と比べ、利用者のニーズに合った機種が提供できることが普及に繋がっています。なお、主要な「アンドロイドフォン」メーカーとしては、モトローラー(MOT)やサムスン電子、台湾HTCなどがあげられます。

第三に、全米小売業協会の調査で家電製品に次いで消費が向かっていたのは玩具です。玩具のヒット商品として目立つのは下記2商品です。

(1)ダンススター・ミッキー

玩具大手マテル(MAT)の子会社が発売する「ダンススター・ミッキー」は既に取扱店で売り切れ店が続出。小売価格は69.99ドルですが、多くのオンライン販売店でプレミアムが付いた100ドル前後で販売されている状況です。

(2)レゴ社の新製品

プラスチック製の組み立てブロックで世界的に有名なレゴ社が今年から全世界で展開しているボードゲームの一種「レゴゲーム」が、目新しさから度々メディアで取り上げられています。また、大ヒット映画「トイ・ストーリー3」や「ハリーポッター」シリーズに関連した同社のブロック商品の売れ行きも好調です。

最後に、近年顕著なのは、本やCD、DVDなどのプレゼントが減少傾向にある事です。「モノ」というよりも「ソフト」として取り扱われるようになっている時代的背景があるのでしょう。そのような中、私からは敢えて、最近読んだ日本の2冊の本をお薦めしておきたいと思います。

  • 経済古典は役に立つ (光文社新書・2010年11月) /竹中平蔵著
  • マスコミは何を伝えないか-メディア社会の賢い生き方(岩波書店・2010年9月) /下村健一著

皆さんのホリデーショッピングの一助になれば幸いです。

(2010年12月10日記)

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