THE S&P 500 MARKET: 2021年8月

 ポール・サイモンが「50 Ways to Leave Your Lover(恋人と別れる50の方法)」で歌ったように、「意図することが無意味になったり、誤解されたくないが、何度でも言います」。S&P 500指数は2021年6月7日の週から13週連続(回数にして27回)で終値での過去最高値を更新した日がありました。年初来の最高値更新は53回となり、1926年以降で4番目の記録に並びました(過去最多は1995年の77回)。8月は22営業日中12日で最高値を更新し、更新しない日の方が珍しいほどでした。同指数は8月に2.90%上昇しました。

 さらに驚くことに、S&P 500指数構成銘柄のうち442銘柄で株価が年初来で上昇しており(平均上昇率26.29%)、248銘柄が少なくとも20%上昇しています(同38.66%)。コロナ禍前の2019年末以降で見ても、394銘柄が値上がりし(同57.51%)、100%以上値上がりした40銘柄を除いた354銘柄の平均上昇率でも35.96%となっています。

 歌詞にあるように、というよりも市場にとって公平に言うと、足元の市場に対処する「方法は50通りはあるはず」で、「こっそり抜け出しても、新しい計画を見つけても、ためらわずに」利益確定してもよいのです。S&P 500指数は年初来で20.41%上昇しています(2020年は16.26%上昇、2019年は28.88%上昇)。

 もう一つ引用すると、ニューヨーク・タイムズ紙の1面に書かれたように「今の市場は狂っている」が、そこに参加しないのもばかげた話であり、一方で仕事を失いかねません(すぐに売れるように準備しておく必要があります)。

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