Q 香港取引所ってどんな取引所?

A 日本人投資家に人気の取引所です!

 香港取引所に上場している企業の銘柄を購入することができる取引所です。
 香港取引所は、米国の影響を受けやすく流動性が高い一方で透明性も高く、さまざまな点で世界基準の取引所といえます。香港取引所には、メインボードGEMの2つがあります。

 取り扱い銘柄には、H株(中国本土で登記された中国企業が香港取引所に上場した株式)、レッドチップ(中国本土以外で登記された中国資本の企業が香港取引所に上場した株式)、その他(香港や海外企業で香港取引所に上場している株式を扱う)などがあります。取引は香港ドルで行われます。

 外国人投資家でも取引ができるため、日本人投資家の多くは、この香港取引所で中国株投資を行っています。

Q 上海取引所、深セン取引所ってどう違うの?

A 大企業の多くが上海取引所、ベンチャー企業の多くが深セン取引所に上場しています

 上海取引所と深セン取引所は、ともに中国本土にあります。このうち、取り扱い銘柄に大企業が多いのが上海取引所、ベンチャー企業が多いのが深セン取引所です。

 この上海取引所と深セン取引所には、上海取引所のA株/B株、深セン取引所のA株/B株のように、それぞれの取引所ごとにA株B株が存在します。
 A株とB株は、いずれも中国本土の企業が発行する株ですが、取引通貨や取引上の細かいルールなどが異なります。

・A株とは?
 中国国内で上場され、中国A株市場で取引されている株式のことで、もともとは中国国内の投資家だけが取引できる取引所でした。しかし、2014年11月、上海・香港ストックコネクト制度が導入され、外国人投資家も、上海A株取引所の一部の銘柄に、制度の枠内で投資することができるようになりました。

・B株とは?
 上海証券取引所や深セン証券取引所に上場している外貨建ての株式のことで、もともとは外国人投資家に向けて創設された取引所でした。人民元建てで表記されますが、上海取引所では米ドル、深セン取引所では香港ドルと、外貨建てで取引されます。

 現在では、B株に上場している企業のほぼ8割近くが、A株にも重複して上場しています。