日本株や米国株とはまた異なる、中国株の投資環境や投資に関するルールなど、中国株の基本を解説します。まだまだ成長余力がありそうな中国株に興味を持ったら、まずは基本からおさらいしましょう!
中国株について教えてくれた人
チェリーさん(楽天証券・外国株チーム所属) |
中国の投資環境を知ろう!
Q 中国株はどこで買えるの?
A 中国株を扱っている証券会社で買えます!
中国株は、中国株を取り扱っている証券会社で購入することができます。証券会社によって、中国株を取り扱っていなかったり、取り扱っている銘柄が異なったりするため、まずは中国株を取り扱っている証券会社を探してみて、自分が買いたい、または興味を持っている銘柄を扱っているかどうかをチェックしてみましょう。
Q 中国市場の種類には何があるの?
A 詳しく説明します
下表を参考に、中国株式市場のポイントを押さえていきましょう。
中国市場の種類 | ||
---|---|---|
取引所 | 市場の種類 | 株式の種類 |
香港 |
◆メインボード ◆GEM:中小型株を対象にした市場 |
◆H株:中国本土で登記されている中国企業の株式 ◆レッドチップ:中国本土以外が本社で、中国政府資本が30%以上の企業の株式 ◆香港株:H株でもレッドチップでもない株式 |
上海 |
◆メインボード ◆科創板:ハイテク企業の育成目的の市場。半導体や車載電池などを扱う企業が上場 |
◆A株:海外投資家への保有制限がある株(人民元) ◆B株:海外投資家への保有制限がない株(米ドル/香港ドル) |
深セン |
◆メインボード ◆中小板:中小企業向けの市場 ◆創業板:新興企業向けの市場。「中国版ナスダック」 |
・3つの「取引所」
中国株を取引できる取引所は、大きく分けて、中国本土にある上海取引所、深セン取引所、さらに香港にある香港取引所の3つの取引所があります。取り扱い銘柄はそれぞれの取引所で異なりますが、一部重複して上場している企業もあります。
・「市場の種類」がある
それぞれの取引所ごとに、いくつかの種類の市場が開設されています。これは企業の規模や目的によって分けられています。
メインボード(大企業が多く、日本市場で例えると東証1部のような市場)は各取引所のメインとなる市場のことで、大企業が多い市場です。
他にもGEM(新興企業が多く、日本で例えると東証マザーズのような市場)、科創板(2019年に上海証券取引所に開設された新しい株式市場。「科学技術」「創新(イノベーション)」を意味する)、中小企業板(中小企業向け)、創業板(ベンチャー向け)といったように、それぞれ特徴があります。
・中国株には5つの種類がある
上海取引所・深セン取引所にはA株・B株があり、香港取引所にはH株・レッドチップ・香港株があります。
中国株は海外投資家がすべて取引できるわけではありません。一部の取引所では、海外投資家に保有制限がある株式もあります。
それでは、取引所、市場の種類、株式の種類について、さらに詳しく解説します。
Q 香港取引所ってどんな取引所?
A 日本人投資家に人気の取引所です!
香港取引所に上場している企業の銘柄を購入することができる取引所です。
香港取引所は、米国の影響を受けやすく流動性が高い一方で透明性も高く、さまざまな点で世界基準の取引所といえます。香港取引所には、メインボードとGEMの2つがあります。
取り扱い銘柄には、H株(中国本土で登記された中国企業が香港取引所に上場した株式)、レッドチップ(中国本土以外で登記された中国資本の企業が香港取引所に上場した株式)、その他(香港や海外企業で香港取引所に上場している株式を扱う)などがあります。取引は香港ドルで行われます。
外国人投資家でも取引ができるため、日本人投資家の多くは、この香港取引所で中国株投資を行っています。
Q 上海取引所、深セン取引所ってどう違うの?
A 大企業の多くが上海取引所、ベンチャー企業の多くが深セン取引所に上場しています
上海取引所と深セン取引所は、ともに中国本土にあります。このうち、取り扱い銘柄に大企業が多いのが上海取引所、ベンチャー企業が多いのが深セン取引所です。
この上海取引所と深セン取引所には、上海取引所のA株/B株、深セン取引所のA株/B株のように、それぞれの取引所ごとにA株、B株が存在します。
A株とB株は、いずれも中国本土の企業が発行する株ですが、取引通貨や取引上の細かいルールなどが異なります。
・A株とは?
中国国内で上場され、中国A株市場で取引されている株式のことで、もともとは中国国内の投資家だけが取引できる取引所でした。しかし、2014年11月、上海・香港ストックコネクト制度が導入され、外国人投資家も、上海A株取引所の一部の銘柄に、制度の枠内で投資することができるようになりました。
・B株とは?
上海証券取引所や深セン証券取引所に上場している外貨建ての株式のことで、もともとは外国人投資家に向けて創設された取引所でした。人民元建てで表記されますが、上海取引所では米ドル、深セン取引所では香港ドルと、外貨建てで取引されます。
現在では、B株に上場している企業のほぼ8割近くが、A株にも重複して上場しています。
Q 日本株と中国株の取引ルールに違いはありますか?
A 取引時間や取引通貨など基本的な部分で違いがあります
実際に取引する前に、主な基本ルールを押さえておきましょう!
中国株式 | 国内株式 | |||
香港 | 上海A株 | |||
銘柄コード | 5桁の数字 (例:00700) |
6桁の数字 (例:600030) |
4桁の数字 | |
取引時間 (日本時間) |
プレオープニング | 10:00~10:30 | 10:15~10:25 | ― |
前場 | 10:30~13:00 | 10:30~12:30 | 9:00~11:30 | |
後場 | 14:00~17:00 | 14:00~15:57 | 12:30~15:00 | |
クロージングオークション | 17:00~17:10 | 15:57~16:00 | ― | |
取引通貨 | 香港ドル | 人民元 | 日本円 | |
値幅制限 | 原則なし(※1) | 前日終値の±5% | あり(ストップ高、ストップ安) | |
譲渡益課税 (キャピタルゲイン) |
日本で20.315% | 日本で20.315% | 日本で20.315% | |
配当金の源泉徴収税率 | 中国で配当課税10%(銘柄により異なる)+日本で20.315% | 中国で配当課税10%+日本で20.315% | 日本で20.315% | |
※1:クロージングオークション時は値幅制限あり |
Q 中国株を買ってみたくなったら?
A まずは取り扱っている証券会社を探しましょう!
日本で中国株投資を始めるとき、どの証券会社を利用するか検討が必要です。証券会社によって購入できる銘柄が異なるからです。まずは口座を持っている証券会社から中国株が買えるのかどうかを確認してみましょう。
また、日本企業に投資する場合と違い、企業情報の入手に苦労することが多いので、中国の投資情報がどれだけ充実しているかも、チェックポイントといえるでしょう。
楽天証券でも中国株を購入することができます。
また、ログイン前の楽天証券TOPページの中国株関連ページからも基礎情報を見ることができますが、楽天証券IDでログインすると、さらに詳しい情報とともに具体的な銘柄を検索・購入することができます。ランキングや業界マップなどで気になる銘柄を見つけたら、証券コードで検索してみてください。
楽天証券外国株チームが中国株投資のコツを伝授
1:ネット証券の中では中国株銘柄が豊富!
楽天証券で取り扱っている中国株銘柄は約950銘柄(2021年3月時点)。
ネット証券の中では多いほうなので、投資先をじっくり選ぶことができます!
↓
2:手数料もリーズナブル!
楽天証券では、10万円までの取引手数料が550円(2021年3月時点)と、取引手数料も比較的低いため、初心者の方にとって、手始めに取引しやすいかもしれません。
3:情報提供力がスゴイ!
楽天証券IDでログインする前にも、中国株の情報がコンパクトにまとまっており、初めての方でも中国株独特のルールや取引方法などを分かりやすく説明しています。
さらにログイン後のページでは、中国株の投資環境や最新ニュース、業界マップ、銘柄ランキング、みんなが知りたいQ&Aなど、情報の充実度は格段に違います!
また、リアルタイムの中国銘柄の株価を確認できるのも大きな強み! ぜひログインして、中国株ページをご確認してみてください!
楽天証券サイトにログインで、差がつく情報をゲットしよう
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