THE S&P 500 MARKET: 2021年1月
2021年最初の月を一言でまとめると、12月と(そして11月も、あるいは程度の違いこそあれ2020年3月以降ずっと)同じでした。つまり、ウイルスも政治も、そしていかなるファンダメンタルズも、最高値更新という市場の既定路線を止めることはできませんでした。しかも、ウェブ上のソーシャルトレードを背景とした1日で1.93%の下落や2.57%の下落には一切触れず、特に後者に関しては、「最近の子供らはどうしたんだ」とか「うちの息子は私にそっくりだ」とつぶやかずにはいられませんでした。
今回の素晴らしい最高値更新をもたらしたのは、個人投資家、楽観的姿勢を示した米連邦準備制度理事会(FRB)、そして繁華街に繰り出すことができずにお金の使い道がなくなった新しいタイプの若手投資家でした(バーに人が行かなくなったおかげです)。オンライントレードというアプリに楽しみを見つけた若者は、市場を「刺激」しました(誰かがFTを読むように言ったのでしょうか。FTと言ってもフィナンシャル・タイムズ紙ではなく、FRBと財務省(Treasury)の政策のことですが)。
大きな資産を動かすマネーマネジャーと比べると、小口投資家が市場を動かすには相当な人数が必要です。より経験の深い市場ウォッチャーは余談として、非常に多くの投資家が新しく市場に参加し(利益が出ているかどうかは別として)、彼らが将来の投資家予備群となり、生き残った者がいずれ市場を継承していくことになると述べています。
市場が陽気に続伸する中、VIX恐怖指数が1日のうちに21から37に急上昇するほどボラティリティが高まって最終週(そして1月)は厳しい状況となりましたが、市場はそう簡単には屈しませんでした。最終週は2営業日で大幅な下落となり、1週間で3.31%下落というのは2020年10月の5.64%下落以来の下落幅となりました。結果的に1月は1.11%の下落で終わり、1月25日に付けた終値での最高値からは3.66%安の水準で月末を迎えました。
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