(※)7/28配信「ビューティー指数は輝きを取り戻すか(香川)」
美とは? 女性目線でアレコレ取材してきました
キカ:今日は、心なしか参加者みなさんもおしゃれですね。ネイルアートとかピンクのネクタイとか、美意識が高め。私もばっちりモード系アイメイクしてみました♪
しの:………笑、はりきりすぎ~^^:
キカ:それにしても、内面から輝く朝倉匠子さんの美の強さには迫力すら感じました。
しの:「アンチエイジング」ではなく「アクティブエイジング」を目指して、肉体/精神/経済、3つの健康を保つことが大切ということはとても興味深かったね。
ビューティー・ビジネスとは?
-- 美容に関連する製品やサービスを提供する事業のことです。「美容」と聞くと、フランスのロレアル、米国のエスティローダー、そして日本の資生堂など、化粧品メーカーをイメージされる方が多いと思いますが、近年では技術の高度化に伴い、異業種からビューティー・ビジネスに参入する例も増えています。たとえば、ヤクルトは、乳酸菌の技術を応用したスキンケアシリーズ「PARABIO」を展開していますし、富士フイルムは、写真フイルム事業で培った抗酸化技術やナノ化技術を応用し、エイジングケアシリーズ「アスタリフト」を展開しています。(解説:篠田)
<中長期投資の起点とする3つの理由>
1)安定性:尽きることのない“美の追求”
(図)世界におけるビューティー市場の推移
(図)日本における世帯収入とビューティー関連支出の推移
キカ:ビューティー・ビジネスの成長すごいですね!
にしても、世帯収入が減っても美容関連の支出を減らさないなんて、びっくり!
しの:あれ、どこかで同じ話をきいたような…(笑)
-- 女性にとって、日常的に使用する化粧品やスキンケア製品は、いわば生活必需品です。景気変動に左右されにくく、安定した需要が見込めるため、関連企業が投資先としても注目されているのです。また近年では、新興国を含む中間所得層の需要が拡大していることもあり、ビューティー・ビジネスは今後さらなる成長も期待できそうです。東南アジアなどの地域における販売拡大はもちろんのこと、訪日外国人観光客のいわゆる「インバウンド需要」も見逃せません。たとえば、コーセーは、主力化粧品である「雪肌精」、「コスメデコルテ」などのブランドが、訪日観光客を含む外国人に支持され、2017年4~9月期に過去最高の営業利益を更新しました。(解説:篠田)
2)イノベーション:先端技術が創りだす新しい美の領域
(図)国別の1人当たりの美容支出と名目GDP
(図)ビューティー市場規模の推移
キカ:日本人は美容支出が高いですね! GDP(国内総生産)がイタリア、フランスの半分以下のブラジルは、イタリアと1人当たりの美容支出がほぼ同じ。
しの:そうですね、中国やインドといった新興国の女性たちが、経済発展とともに収入がUPしコスメを買うゆとりができたのでしょう。下段のグラフでわかるように、男性のビューティー市場もあがり、実は男性も美の意識が高まっているようですよ!
キカ:本当ですね、それって…会社のおじさまもメイクを…!?
しの:いやいや…(汗)男性の場合は、ヘアワックスや制汗スプレー、育毛剤なども含まれてますので。
キカ:そういえば、今日のスピーチでも男性の偉い方が、ライザップやホットヨガに通っていると、お話しされていましたね。ヘチマコロンも長年愛用されているとか…。
しの:ビューティー・ビジネスは、女性やコスメや美容だけに限らず、ヘルシーケアも含めて包括的に美と健康を維持することが大切だと考えてられているのですね。ちなみに、私もホットヨガ歴10年以上です! いつまで経っても上手くポーズを取れないけど…(汗)
--「人生100年時代」に突入したと言われる中、心身ともに健康でいたいという思いは、男女関係なく誰もが持っていると思います。痩身に特化したフィットネスジムの誕生や、ホットヨガスタジオの拡大は、まさに時代の流れに沿っていると言えそうですね。
また、今やドラッグストアの一角を占めるようになった男性用化粧品は、2005年から本格的に始まった「クールビズ」の影響が大きいと思います。衣服の軽装化、ビジネスカジュアルの浸透により、夏場にデオドラント製品やボディペーパーを使用する男性も増えました。ところでこのクールビズ、導入を推進したのは、当時環境大臣を務めていた小池百合子現東京都知事だということ、知っていましたか? 今後も、時代の変化に伴って、ビューティー市場の構造が変化する可能性はおおいにありそうです。(解説:篠田)
3)成長性:社会の変化がもたらす美のひろがり
(図)世界におけるアンチエイジング市場の推移
しの:世界のアンチエイジング市場ものびていますね。先ほども少しご説明しましたが、日本でも、富士フイルムや江崎グリコなど異業種からの企業も新たに参入してきているようです。
キカ:ビューティーファンドが今後成長し続けるということは、世界中の人たちの美のアベレージがUPするということなのかも! 私も美しくなりたーい。
-- これは個人的な見解ですが、最近は世界的にアンチエイジングに対する考え方が少しずつ変わってきているように思います。加齢に「対抗」するのではなく、年を重ねることを許容しながら、年齢相応の美しさを追求するのが現代のアンチエイジングといえます。美容整形で無理やりシワを伸ばすよりも、そのシワをも活かしたメイクやヘアスタイルを取り入れている女優さんなどは、女性の支持が圧倒的に高いですよね。(解説:篠田)
ファンドの銘柄紹介
しの:実は今回みてきたビューティー系企業に、まとめて投資することもできるの。
キカ:えっ、そうなんです? でも、まとめて買うとなるといっぱいお金いるのでは?
しの:それが、いろんな株をパッケージにした投資信託っていう商品になっているので、少額でもはじめられるのです。「ワールド・ビューティ・オープン(為替ヘッジあり)」「ワールド・ビューティ・オープン(為替ヘッジなし)」って名前で、パッケージの中身はこんな感じです。
(図)ワールド・ビューティ・オープンに入っている主な企業
キカ:わ~。有名どころがズラリ勢ぞろいですね。
しの:キカちゃんの知っているコスメブランドもいくつかあるんじゃない?
キカ:はい♪ ロレアルの「ランコム」のマスカラとか、エスティ ローダーの「M・A・C」の口紅に、「クリニーク」の化粧水、資生堂の「マキアージュ」のアイシャドー、ユニリーバーの「ラックス」や「ダヴ」はバスタイムに、コティの「カルバン クライン」や「マークジェイコブス」のフレグランスはお出かけ時に、花王の「ソフィーナ」のファンデーションも使ってます!
しの:すごい、ほぼ制覇してる~^^:
キカ:資生堂、コーセー、花王など、日本企業も入っていてうれしいな~
しの:日本のコスメは、同じ黄色人種のアジアの人たちからも人気のようです。
キカ: 毎日の生活商品がファンドになっていて、なんだか身近に感じることができました☆