登録者11万人を数える投資系YouTubeチャンネル『ラジオヤジのYouTube研究所』を運営する、ラジオヤジさんインタビューの後編をお届けします。

 ラジオヤジさんは自らのチャンネルで、「R30銘柄」と称し、30個の推奨銘柄を挙げています。今回は、それらの銘柄や米国株について、さらにはトウシル読者へのメッセージもお願いしました。

リーマンショック後に大きな変化が訪れた

──ラジオヤジさんは長く投資顧問業を手掛けていたとのことですが、ご自身も投資を行っていたんですか。

 はい、株式投資はもとより、FXや先物などひと通りやっています。

──大勝ちしたとか、大損したとか、忘れられないエピソードがあったら、お教えいただけますか。

 みんなそうだと思いますが、勝ったときよりも負けたときのほうが頭に残っています。

 東日本大震災の直前なので2010年だったと思いますが、これは絶対にもうかると思い、オーストラリアドル/円に投資したんです。ところが、東日本大震災などで大暴落し、痛い目にあいました。

 あと、仮想通貨を買ったときも大変でした。最終的には負けずに済んだのですが、価格の乱高下が激しく、神経をすり減らしました。

──今も何か保有されていますか。

 最近はたまに買う程度です。株式よりもFXが多いかな。もっとも、夜、眠れなくなるような日々は送りたくないので、今はしょぼトレ(しょぼいトレード)に徹しています(笑)。

──もう株式投資はされていないのですか。

 まったくやらないわけではないですが、昔に比べるとずいぶん減りました。

 というのも、以前は割安な株を買っておけば、かなりの確率で勝つことができたのですが、リーマンショックの頃からその法則が通用しなくなったんです。

 明らかに割安なのだから適正価格に戻るはずなのに、なぜかまったく戻らない。そんなこともあって、だんだん熱が冷めていきました。

──バリュー投資派の方々から同じような話をよく聞きます。最近は待てども待てども上がらないと。なぜなのでしょうか。

 それは僕も何とも言えないですね。いろんな要因が絡んでいるでしょうし。

──勝ちにくくなったとも言えるんでしょうか。

 一概にそうは言えないでしょう。ただ、以前より労力が求められるようになっているのは事実だと思います。

 市場のメカニズムがより複雑になり、あらゆる材料をそろえ、いろんな角度から検証しないと、株価の動きが読めなくなっている。それができる人は、今も好成績を残しているのではないでしょうか。