今回の格言
「休むも相場」
どんな格言?
「売買を見送る」のも投資行動の一つ
投資行動は、基本的には3つしかない。「買い」か「売り」か「何もしない」かの3種類。という中で、「休むも相場」は、先行き不透明感が色濃い相場では「何もしない(売買を見送る)のがベターという場合がある」という意味の相場格言である。
株式市場(相場)に「買い」から入れば「株価が下落する相場」がリスクとなるし、「売り」から入れば「株価が上昇する相場」がリスクとなる。一方、相場には「上昇」や「下落」だけでなく、「保ち合い(もちあい)相場」、「横ばい相場」、「もみあい相場」もある。保ち合い相場が煮詰まったあとには「保ち合い放れ」と呼ばれる新たなトレンド形成がみられる場合もある。
売買行動として、上昇トレンドは取り組みやすく、下降トレンドや保ち合い相場は取り組みにくいのが一般的だ。上昇相場でも、「ここで買うべきか? 上がりすぎでは?」と悩むこともあるはず。
では、そのような「やりにくい場面でわざわざ取引をする必要があるのか?」という問いへのひとつの答えが、今回の相場格言である。
どう投資に生かす?
地政学的リスク、政治リスク・・・様子見はアリ
政治動向や地政学的事象には不確実性が強い場合が多く、予測しにくいリスクである。こうした不透明要因の先行きを見極め、相場が明確なトレンドを示すまでは、様子をみる(売買を休む)という行動には「理」があると考えられる。
今月のお作法
不透明要因が多くよくわからないときは、投資しないのも手
香川 睦
マリン・ストラテジーズ 代表グローバルストラテジスト
神奈川県出身。1989年、日興証券投資信託委託(現・日興アセットマネジメント)に入社し運用調査部で経済調査、国際投資部でファンドマネージャーに従事。この間、約5年にわたり米国現地法人(ニューヨーク市)へ出向しチーフポートフォリオマネージャーを務めた。その後、シティバンク銀行や東海東京調査センターを経て、楽天証券経済研究所チーフグローバルストラテジストを歴任。2024年9月に独立し、米国市場動向の分析や投資教育の啓蒙に務めている。中央大学経済学部国際経済学科卒。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。著書に「入門 グローバル分散投資―これから始める資産運用50のとびら」(共著/東洋経済新報社)。
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