それではいよいよ、今年の投票で選ばれた最優秀・優秀ファンドを発表します! 各ジャンルの受賞ファンドに対して、楽天証券経済研究所のファンドアナリスト、篠田尚子と吉井崇裕がコメントしていますので、ぜひ投資のご参考にしてください。

1.国内株式部門

  国内株式部門 委託会社名
最優秀 <購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド ニッセイアセットマネジメント
優秀 東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン 東京海上アセットマネジメント
優秀 GS 日本フォーカス・グロース 年2回決算コース ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント

【吉井崇裕コメント】
国内株式市場は、米国を中心に世界経済が緩やかに成長するなか、景気減速懸念や米中貿易摩擦問題に対する懸念から一時的に軟調な局面もありましたが、世界的な金融緩和策に支えられ、おおむね堅調に推移しました。
「国内株式」分類平均インデックスのトータルリターンの上昇率は、過去3年間で22.95%、直近1年間で18.91%でした。また、多くのアクティブファンドがインデックスファンドを上回りました。
投票の結果、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド」が最優秀賞に選出されました。

2.海外株式部門

  海外株式部門 委託会社名
最優秀 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド ニッセイアセットマネジメント
優秀 野村未来トレンド発見ファンド Bコース(為替ヘッジなし) 野村アセットマネジメント
優秀 グローバル・セキュリティ株式ファンド(3ヵ月決算型) アセットマネジメントOne

【篠田尚子コメント】
海外株式の中でも、とりわけ先進国の株式市場は、好調に推移した米国株式市場に引っ張られる形で、3年間を通して概ね右肩上がりの上昇となりました。トータルリターンだけを見ると、分類平均インデックス上回ったアクティブファンドもありましたが、リターン獲得のために取ったリスクも考慮すると、インデックスファンドの方がより効率的に分類平均を上回りました。
なお、「先進国株式(広域)- 為替ヘッジ無し」分類平均インデックスのトータルリターンの上昇率は、過去3年間で27.77%、直近1年間で25.60%でした。
投票の結果、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」が最優秀賞に選出されました。

3.国内債券部門

  国内債券部門 委託会社名
最優秀 三井住友・日本債券インデックス・ファンド 三井住友DSアセットマネジメント
優秀 明治安田日本債券ファンド 明治安田アセットマネジメント
優秀 エス・ビー・日本債券ファンド 三井住友DSアセットマネジメント

【吉井崇裕コメント】
国内債券市場は、世界的な金融緩和策を背景に、債券利回りが低下傾向となったことから、債券価格が上昇しました。
「国内債券」分類平均インデックスのトータルリターンの上昇率は、過去3年間で1.58%、過去1年間で1.14%となりました。また、運用コストが低いインデックスファンドが総じて効率的な成績を収めました。
投票の結果、「三井住友・日本債券インデックス・ファンド」が最優秀賞に選出されました。

4.海外債券部門

  海外債券部門 委託会社名
最優秀 たわらノーロード 先進国債券 アセットマネジメントOne
優秀 三菱UFJ グローバル・ボンド・オープン(年1回決算型) 三菱UFJ国際投信
優秀 グローバル・ボンド・ポート(Dコース) アセットマネジメントOne

【篠田尚子コメント】
海外債券市場は、2018年後半以降、主要先進国の債券利回りが低下傾向となったことから、債券価格が上昇し、成績が向上したファンドが目立ちました。
この結果、「先進国債券(広域・高格付)-為替ヘッジ無し」分類平均インデックスのトータルリターンの上昇率は、過去3年間で4.19%、過去1年間で4.93%となりました。運用コストが低いインデックスファンドが総じて効率的な成績を収めました。
投票の結果、「たわらノーロード 先進国債券」が最優秀賞に選出されました。