ESG投資とは

 ここ数年、ESG投資の重要性が盛んに叫ばれています。

 環境(Environment)、社会(Social)に配慮した経営を行い、企業統治(Governance)にも優れた企業を選別して投資をすることで、環境規制により事業継続が困難になる企業や不祥事を起こす企業への投資を避けることができ、長期的に投資リスクを下げつつリターンの改善を図ることができるという考え方です。

 これは、一見もっともな主張のように見えます。実際に、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)をはじめ、世界中の政府系ファンドや年金基金など多くの超長期で投資を行う機関が、ESG要素を評価したスコアに基づき構成企業を選定するインデックスを採用しています。

 しかし、「人の行く裏に道あり花の山」と言われる株式市場。このESG投資について、右に倣えの姿勢でいいのでしょうか。

 投資の神様ウォーレン・バフェットは、ESG投資をどう考えているのか。投資の利益にはつながるのか、という視点で考えてみたいと思います。