「売上げを伸ばしつつ、収益力の高い企業で株価が割高でない」銘柄を探す

 最初の「売上高変化率」は、売上げを伸ばしているかを見るための条件で、先ほどの3つの分類では(1)売上高や利益、ROEなどの企業の業績・財務情報に該当します。

 ただ、売上げを伸ばしているとしても、利益もしっかり稼げていないと意味がないため、次の「売上高経常利益率」で収益力の高さをチェックします。この条件も(1)売上高や利益、ROEなどの企業の業績・財務情報にあたります。

 そして、次の「ROE(自己資本利益率)」では、稼ぐチカラの効率性を見ます。企業は保有している資産を使ってビジネスを行い、利益を得ていますが、得られる利益が大きいほど資産を有効に使っていることを意味します。これも(1)売上高や利益、ROEなどの企業の業績・財務情報の条件です。

 最後に、ある程度の割高株を排除するために、条件(2)PERや配当利回りといった投資指標のPER(株価収益率)を設定しています。

 長い説明となってしまいましたが、要は、「売上げを伸ばしつつ、収益力の高い企業で株価が割高でない」銘柄を探そうとしているだけです。

 これに、売買サインが出ている銘柄を知るために、(3)テクニカル分析による売買サインなどの条件を足したり、財務の安全性が高い銘柄を絞り込むために、自己資本比率など、新たな(1)売上高や利益、ROEなどの企業の業績・財務情報の条件を追加するなどして、自分好みにカスタマイズしてくことがスクリーニングを使いこなすコツです。もちろん、カスタマイズした条件を保存することも可能です。

 ちなみに、先ほどのおすすめスクリーナー6に、「自己資本比率40%以上」という条件と追加すると、検索結果は81件に絞り込まれます。