分かりやすさがモットー!【シンプル型富裕層】の投資術

 今回は、経営業務に忙殺される中、個別株と投資信託に投資し、4年間で合計2.5億円の投資利益を上げている「J・J文氏」の“シンプル イズ ベスト”、というべき投資法をご紹介します。価格変動や業績変動が「分かりやすい」商品を選択し、その背景を冷静に分析する「シンプル型」投資術とは?

 

 

個別株も投資信託も「分かりやすい」が一番

 J氏の資産運用のモットーはズバリ、「シンプルに徹すること」。運用内容は個別株と投資信託ですが、どちらもシンプルな考え方を貫いています。

 個別株投資では、会社の内容や状況が見えやすく、株価の動きを追うというシンプルな取引。信用取引にて、自身で積極的に売買しています。

 投資信託では、「価格変動の要因の分かりやすさ」を重視。基準価額が動いた要因が自分ですぐに確認、理解できる単純な仕組みの投資信託しか選びません。投資信託の基準価額よりも、実際の投資先の資産の価格状況を重視します。さまざまな資産が複合的に組み入れてある投資信託だと、どういった要因で基準価額が動いたのか、組み入れてある投資資産の価格状況はどうなっているのか、といった取引の判断に大切な要素が見えにくくなってしまうからです。

 株式や債券といった異なる商品が組み入れてあるバランス型の投資信託や複合資産の投資信託は避け、株式投信、それも投資先の国を1国に限定したものしか取引しません。さらに、投資信託にはテーマが設定されているため、例えば大型株中心のものや、中小型株中心のもの、インターネットに関係する企業のみを組入れるもの、といったように対象をより狭く見ることができる商品を選びました。

 米国の大型株に投資する投資信託であれば、ドル円の為替レートの動きと、NYダウの動きと、投資信託の基準価額の動きを照らし合わせ、変動要因が株価によるものか為替によるものかを把握しながら米国株の動きを見つつ、投資信託の基準価額の動きをチェックします。

 投資信託と比較するNYダウや日経平均株価との動きの差が、コスト以上に悪いものであれば運用がうまくいっていないことになりますし、うまくいっている場合は組み入れ銘柄の選別効果と考えることができます。比較のためには、ある程度長期間の運用実績が必要です。それではJ氏の実際の取引例を見てみましょう。