直近3カ月の楽天証券分類平均リターンランキング
続いて、投資対象市場や投資地域をさらに細かく分けて見てみましょう。
楽天証券分類、およそ250分類のなかから、値動きの傾向を把握しやすい分類を厳選し、上位・下位5分類の騰落率をまとめた結果がこちらです。
過去3カ月間の騰落率で大きく上昇した上位5分類は、
「国内REIT」、
「トルコ債券-為替ヘッジ無し」、
「海外REIT(含む北米)-為替ヘッジ無し」、
「国内株式」
「北米REIT-為替ヘッジ無し」、
でした。
上昇した分類のなかで、目立った銘柄としては、
「フィデリティ・Jリート・アクティブ・ファンド(資産成長型)」が+12.84%、
「新光トルコ・リラ債券ファンド(毎月決算型)」が+8.58%、
「東京海上・グローバルヘルスケアREITオープン(年1回決算型)」が+10.03%
の上昇でした。
一方、大きく下落した下位5分類は、
「MLP-為替ヘッジ無し」
「中東・アフリカ株式-為替ヘッジ無し」
「原油関連-為替ヘッジ無し」
「南アフリカ債券-為替ヘッジ無し」(取り扱いなし)
「インドネシア株式-為替ヘッジ無し」
です。
目立った銘柄としては、
「米国エネルギー・ハイインカム・ファンド」▲10.87%、
「アムンディ・アラブ株式ファンド」が▲7.71%、
「UBS原油先物ファンド」が▲4.21%、
の下落でした。
8月に入り、トランプ米大統領が中国に対する関税強化を表明したことから、市場はリスクオフとなりました。
9月前半にかけては米中貿易摩擦懸念の後退からリスク選好の動きとなったものの、後半は主要国の景気指標に悪化の兆しが出始めたことが嫌気され再びリスク回避的な動きとなりました。
10月以降は米中貿易摩擦の緩和期待などから、世界的に株高基調となり、足元までリスク選好の動きが続いています。
米中関係の改善が期待される一方で、米欧関係は対立が激化するなど楽観はできません。世界経済の先行きは依然として不透明ではありますが、足元の楽観ムードが続くことも想定して、資産分散に配慮しながら一部でリスクを取ることを検討しても良いかもしれません。