直近3カ月の楽天証券分類平均リターンランキング
続いて、投資対象市場や投資地域をさらに細かく分けて見てみましょう。
楽天証券分類、およそ250分類のなかから、値動きの傾向を把握しやすい分類を厳選し、上位・下位5分類の騰落率をまとめた結果がこちらです。
過去3カ月間の騰落率で大きく上昇した上位5分類は、
「金関連-為替ヘッジ有り」、
「トルコ債券-為替ヘッジ無し」、
「国内REIT」
「先進国債券(広域・高格付)-為替ヘッジ無し」
「インドネシア債券-為替ヘッジ無し」
でした。
上昇した分類のなかで、目立った銘柄としては、
「ピクテ・ゴールド」が+18.67%、
「トルコ・ボンド・オープン(年1回決算型)」が+15.41%
「ノーロード明治安田J-REITアクティブ」が+11.03%、
の上昇でした。
一方、大きく下落した下位5分類は、
「インド株式-為替ヘッジ無し」
「原油関連-為替ヘッジ無し」
「MLP-為替ヘッジ無し」
「ブラジル債券-為替ヘッジ無し」
「新興国株式(広域)-為替ヘッジ無し」
です。
目立った銘柄としては、
「HSBC インド・インフラ株式オープン」が▲20.07%、
「UBS原油先物ファンド」が▲7.70%、
「米国エネルギー・ハイインカム・ファンド」が▲13.21%、
の下落でした。
6月以降、FRB(米連邦準備理事会)が利下げに動くという思惑から、各国市場とも持ち直し、7月も緩やかながら回復基調が継続しました。
しかし、8月に入ると一転、トランプ米大統領が対中関税第4弾を表明したことや、米債券市場で長期金利と短期金利が逆転する逆イールドが生じたことを嫌気し、市場はリスクオフとなりました。
9月に入り、足元では米中対立の緩和期待から、市場はやや落ち着きを取り戻していますが、世界経済の先行きが不透明であることに変わりはなく、引き続き慎重なスタンスで資産の分散に配慮した運用を行うことが肝要と思われます。