直近3カ月の楽天証券分類平均リターンランキング
続いて、投資対象市場や投資地域をさらに細かく分けて見てみましょう。
楽天証券分類、全250分類のなかから、値動きの傾向を把握しやすい分類を厳選し、上位・下位5分類の騰落率をまとめた結果がこちらです。
過去3カ月間の騰落率で大きく上昇した上位5分類は、
「インド株式-為替ヘッジ無し」
「国内REIT」
「インド債券-ヘッジ無し」
「オセアニア債券-ヘッジ有り」
「先進国債券(広域・高格付)-ヘッジ有り」
でした。
上昇した分類のなかで、目立った銘柄としては、
「HSBC インド・インフラ株式オープン」が+17.27%、
「J-REITオープン(円コース)」が+5.52%、
「インド債券ファンド(毎月分配型)」が+4.85%
の上昇でした。
一方、大きく下落した分類は、
「トルコ債券-為替ヘッジ無し」
「インドネシア株式-為替ヘッジ無し」
「ブラジル・中南米株式-為替ヘッジ無し」
「中国・香港株式-為替ヘッジ無し」
「南アフリカ債券-為替ヘッジ無し」(取扱なし) です。
目立った銘柄としては、
「トルコ・ボンド・オープン(年1回決算型)」が▲19.57%、
「インドネシア成長株インカムファンド」が▲10.74%、
「ブラジル・インフラ関連株ファンド」が▲9.25%、
の下落でした。
2019年初から4月末にかけて各国金融市場は順調に回復してきました。しかし、5月の初めに米トランプ大統領が対中制裁関税の引き上げを表明したことから、市場は再びリスク回避の動きが鮮明となりました。
米中貿易協議が長期戦の様相を呈するなか、市場では米景気減速懸念を背景とした金融緩和を催促する雰囲気が漂っています。米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動く公算が高まり、6月に入ってから市場は持ち直していますが、引き続き値動きの荒い展開が予想されます。