FXが体験できる「楽天FXデモ取引コンテスト」が3月に行われました。このイベントに有名FXトレーダー3名が参戦。もっと上手くなりたい方に向けて、FXのテクニックをトウシルの読者にお伝えしていただきます。今回はBULLヒロさんの最終回。難しい3月の相場でどのような戦略を取ったのか、全体総括をふまえてお伝えします。

FXデモ トレード成果

【元手】5,000,000円→【前回】5,178,440円→
【結果】6,312,688円 「目標達成!」

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FXトレード(3/19~3/29)まとめ

 私の基本戦略は為替だけでなく株なども含めグローバルマネーがどのように流動しているかの仮説を立て、仮説と一致する箇所のテクニカルを採用する方式です。

 現在のドル/円と新興国通貨の現在の値動きは、米国の景気が良好で株高であることが前提であり、景気が後退気味と判断される局面。つまり株安になるタイミングでは、世界中の新興国通貨からドル/円(特に円)に資金が集まる円高トレンドになると考えていました。

 そのため為替だけではなく、NYダウなどの株価指数も横断的に監視を行いました。

NYダウのトレンドを意識したエントリー

 流れが変わると考えたタイミングは3月19日、NYダウのレジスタンス(抵抗帯)との衝突です。

 NYダウが何度も跳ね返されているレジスタンス(白線)と接触するタイミングで、2回目の接触によりWトップをつけ大きく下落することを予測し、ドル/円の動きが変わると考えました。

 このレジスタンスは突破されて上昇トレンドが継続する可能性もあるのですが、NYダウの52週線(一年移動平均線)も下方トレンドに向かっているため、レジスタンスで負けやすいと判断。NYダウとドル/円をショートという選択をしました。

円高進行を前提にしたポンドのショート

 先ほど述べた通り株安に向かうリスクを感じる局面で、最も退避先に選ばれやすいのは日本円です。

 このタイミングでポンド/円も高値圏でもみ合い年初来高値148.50円(白い水平線)を1時間足実線では超えられずに上ヒゲで折り返す展開が続いていました。
さらに高値も切り下げており(赤斜め線)高値で取引されているが弱気を含んでいる状況が確認されたので、株安の影響でポンドからドルや円に退避される構図がイメージできたので、強めにショートでエントリーしました。

 エントリー結果としてはドル/円111.615~111.340でショートエントリー110.690で決済し90pips近い値幅、ポンド/円は147.737円でショートエントリーし146.191円こちらは150pips程度の値幅です。

VIX戦術基準で反発を予測しポジションクローズ

 大きな転換点だったため、数週間程度持ち越すスイングトレードも頭をよぎりましたが、下落後のサポートラインでVIXスコアを含めた下げ止まり指標が高いスコアになったため全てのポジションの利益確定を行いました。

 VIX指数は恐怖指数と呼ばれるもので、市場参加者が恐怖を感じるような急激なボラティリティが発生するほどスコアが高まり投げ売りが発生すると言われています。

 投げ売りが多いということは、少しでも下げ止まると冷静になり、買い戻しが発生することを示唆しますので、このタイミングでポジションをクローズしました。