直近3カ月の楽天証券分類平均リターンランキング

 続いて、投資対象市場や投資地域をさらに細かく分けて見てみましょう。

 楽天証券分類、全250分類のなかから、値動きの傾向を把握しやすい分類を厳選し、上位・下位5分類の騰落率をまとめた結果がこちらです。

注:2019年1月末時点

 

 過去3カ月間の騰落率で大きく上昇した分類は、

インドネシア株式‐為替ヘッジ無し」、
トルコ債券-為替ヘッジ無し」、
「南アフリカ債券-為替ヘッジ無し」(取扱無し)、
ブラジル・中南米株式-為替ヘッジ無し」、
インドネシア債券-為替ヘッジ無し
の5分類でした。

 目立った銘柄としては、

インドネシア成長株インカムファンド」が+24.48%、
トルコ債券オープン(毎月決算型)為替ヘッジなし」が+16.04%、
LM・ブラジル高配当株ファンド(毎月分配型)」が+16.56%の上昇でした。

 一方、大きく下落した分類は、

原油関連-為替ヘッジ無し」、
国内株式」、
バンクローン(低格付)-為替ヘッジ無し」、
米国株式‐為替ヘッジ無し」、
ハイイールド債券(低格付)-為替ヘッジ無し」、
の5分類でした。

 

 目立った銘柄としては、

UBS原油先物ファンド」が▲20.15%、
ソフトバンク&SBIグループ株式ファンド」が▲12.21%、
マニュライフ・変動高金利戦略ファンド Dコース(為替ヘッジなし・年2回)」が▲4.78%の下落でした。

 直近3カ月では、昨年12月に米国の景気減速懸念などを背景に株式を中心としたリスク資産が大きく下落しましたが、年明けから反発して推移しています。特に新興国通貨の戻りが大きく、ブラジルレアルやインドネシアルピア建て資産の回復が目立ちました。

 2018年に引き続き、当面は米中貿易摩擦の問題や、世界経済の景気減速懸念が市場の焦点となり、値動きの大きい展開が予想されます。