1887(明治20)年2月8日
郵政事業のマーク「〒」が誕生
1887(明治20)年2月8日、「逓信省(ていしんしょう)」が正式なマークを「丁」とする旨を発表しました。
逓信省とは、かつて日本に存在した郵便や通信を管轄する中央官庁で、現在の総務省、日本郵政(JP)、及び日本電信電話(NTT)の前身となる機関です。1885年に設立されて以降、正式なマークはなく、当時の郵便船には日の丸に横棒を足したものを旗として表示していました。
しかし、諸外国から「分かりにくい」という声が上がり、郵便船の旗印として、マークを制定することが考案されました。
考案当初、提案されていたのは「丁」「〒」の2案。日本=二本=赤の二本線。それに縦線を追加して「〒」マークが最終的に採用されました。
2月8日「『丁』を郵便マークとする」という誤報が14日に訂正されるかたちで、郵便に関する記号が「〒」マークと正式発表されました。紆余曲折の後、制定されたこのマークはすっかり定着し、現在も郵便事業を象徴するシンボルとなっています。