1971(昭和46)年2月4日

ロールス・ロイス社が経営破綻

  1971(昭和46)年2月4日、英国の自動車メーカー、ロールス・ロイス社が経営破綻しました。1906年に設立されたロールス・ロイス社の製造する自動車は「誉め言葉しか見つらない」と言わしめるほどの世界的高級車を送り出してきたイギリスの老舗メーカーでした。

 経営破綻の理由は自動車の技術革新の失敗も言われていますが、もっとも大きな原因として新型ジェットエンジンの開発に苦しみ、損失が拡大したことが挙げられます。最初予定していた性能がなかなか出せずに、計画は予算だけを消費するかたちとなり、経営は危機的状況となりました。

 その結果、航空機エンジンは国家戦略上の重要事業であることから、英国政府によって国有化され計画を継続。採算のとれない自動車部門はそれぞれ、ドイツのフォルクスワーゲン社とBMW社に売却されました。

 

1971年2月4日の日経平均株価終値は

2,133円34銭