楽天証券分類平均リターンランキング

 続いて、投資対象市場や投資地域をさらに細かく分けて見てみましょう。

 楽天証券分類、全250分類のなかから、値動きの傾向を把握しやすい53分類を厳選し、上位・下位5分類の騰落率をまとめた結果がこちらです。

注:2018年8月末時点

 過去3カ月間の騰落率で大きく上昇した分類は、

米国株式-為替ヘッジ無し」、「MLP-為替ヘッジ無し」、
北米REIT-為替ヘッジ無し」、「原油関連-為替ヘッジ無し」、
海外REIT(含む北米)-為替ヘッジ無し」の5分類でした。

 目立った銘柄としては、

iFreeNEXT NASDAQバイオテクノロジー・インデックス」が+14.89%、

米国エネルギー・ハイインカム・ファンド」が+10.85%

ニッセイ/AEW・USリートファンド為替ヘッジなし(年1回決算型)」が+9.72%の上昇でした。

 一方、大きく下落した分類は、
トルコ債券-為替ヘッジ無し」、「南アフリカ債券-為替ヘッジ無し」(取扱なし)、
中国・香港株式-為替ヘッジ無し」、「ブラジル・中南米株式-為替ヘッジ無し」、
ブラジル債券-為替ヘッジ無し」の5分類でした。

 目立った銘柄としては、

トルコ・ボンド・オープン(年1回決算型)」が▲45.85%、

深セン・イノベーション株式ファンド(1年決算型)」が▲14.57%、

ブラジル・インフラ関連株ファンド」が▲12.03%の下落でした。

 足元の動きとしては、8月10日にトルコリラが急落した影響を受け、市場全体にリスクオフの動きが波及したことから、特にブラジルや南アフリカなど資源国通貨が売られ、前月の新興国市場の反発に水を差す形となりました。

 一方で、米国の資産、特に米国株式の回復が顕著ですが、年内に2回の追加利上げが予想されるなか、米景気に与える影響や米中貿易問題の行方に注目したいところです。