1975(昭和50)年9月13日
警視庁が要人警護専門のSP隊設立
1975(昭和50)年9月13日、警視庁が要人警護の専門チームとしてSP隊(要人警護部隊)を発足させました。SPはセキュリティ・ポリスの略です。
発足のきっかけは同年6月16日、佐藤栄作元首相の葬儀に参列した三木武夫首相が右翼団体の構成員に殴打され、負傷したことです。護衛の警察官がいながら事件を未然に防げなかったことに警察当局は衝撃を受け、事件から3カ月足らずでSP隊が発足しました。
SP隊が警護するのは首相のほか、国務大臣、衆参両院の議長など。要請によって野党の党首が対象になることもあります。要人の国会や地方遊説先にも同行し、駅や空港でも警護対象者に寄り添います。
SP隊員は、どんな条件下でも警護対象者を守り抜くことが求められます。このため、高い身体能力や長時間の緊張に耐えられる精神力に加え、格闘術や射撃の高い技量、いざとなったら我が身を投げ出してでも任務を遂行する強い責任感が求められます。