優待目線で投資を始めてみては

 最近、運用益をねらうより、株主優待をもらうことを重視して株式投資をする、いわゆる「優待投資」をする人が増えています。

 投資初心者の場合、「株主優待をもらう」ことを入り口に、知識を増やしたり情報を確認したりしながら、本格的な株式投資へと移っていくのも、一つの手なのかもしれません。優待投資をスタートすることで、本来の投資判断材料となる株価や配当金にも目が向くようになるからです。

 また、株主優待を実施する企業は年々増加しており、2018年8月末時点で、1,300社を超える企業が株主優待を実施しています。企業側が株主優待を積極的に取り入れ、優待の内容も手厚くし、「優待投資」をする個人投資家を呼び込もうとしているのです。

 このため、優待投資を始めてみたいと考えている人にとって、今はベストタイミングなのかもしれません。

 そんな注目の優待投資の魅力と注意点を、投資の初心者向けにご紹介します。

 

少額投資で効率的に!個人投資家へのプレゼント「株主優待」

 株主優待は最低売買単位の100株からもらえることが多く、必要な投資額が少なくて済むので、個人投資家にとってはうれしい限り。配当金は保有株数に比例して増加するため資金力のあるほうが有利ですが、株主優待は100株保有が一番効率的で、個人投資家向きと言えるでしょう。

 たとえば、100株保有するために必要な投資額が5万円以内で、かつ株主優待をもらえる企業が増えています。優待投資をスタートするなら、これらの企業をチェックするのもいいでしょう。

 

株主優待は何を選ぶ?

 株主優待には、マクドナルドや吉野家ホールディングスの食事優待券や、オリエンタルランドの施設利用優待券など、生活に密着したものが豊富にそろっています。
いろいろな種類がある株主優待には、大きく分けると次のようなものがあります。

 中でも日用品や飲料、食料品、カタログギフトなどの優待は、現物の品物が家に届くので、すぐに使えて、非常に便利です。一方で、食事券、施設利用券、割引カードなどの金券ものは使えるお店や場所へと足を運ぶ必要があります。そのため、知らぬ間に有効期限切れになる場合もあり、せっかく株主優待をもらっても、使わないままになるのはもったいないことです。自分が使いやすい優待を選ぶことも大きなポイントです。

 こういった一般的な株主優待のほか、変わりダネもあります。

 たとえば、宝くじを優待として配布しているマサル(1795)、100株一口で1口あたり8円相当のビットコインを配布しているリミックスポイント(3825)、電子書籍のチケットを出しているパピレス(3641)、国立博物館のパスポートを出しているコア(2359)など、おもしろ優待を探してみるのもいいでしょう。

 

株主優待は長期保有してグレードアップする場合も

 株主優待を得るためには「権利付き最終日」に株を保有していなければなりません。権利付き最終日とは、企業が投資家を株主として認める日である「権利確定日」の3営業日前の日です。逆に言えば、「権利付き最終日」の1日だけ、株を持っていればもらえるのです。

 このしくみから、権利付き最終日が過ぎるとすぐに株を手放す人も少なくありません。売る人が増えることで企業の株価が一時的に下がることもあり、これを防ぐために、長期保有優遇制度を設定して、安定的に長期保有する個人投資家を増やそうとしている企業も多くなっています。

 たとえば、1年間、株の保有を続けるだけで、もらえる株主優待の相当額が倍以上になるまんだらけ(2652)など、長期保有者を優遇する企業もあります。

 優待投資を始めてみようと考える方は「長期保有優遇制度のある優待」も選択肢の1つとして考えてみるのもいいでしょう。

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