(コーヒーブレイク中のカナコ編集員)
カナコ:昨日、旦那と話してたら、相手の貯金が思ったより少なくてちょっと焦ったわ…
編集長:今まで聞いたことなかったの?
カナコ:各自で管理してきたから、なんだか話題にしづらくて。
編集長:ちょうど楽天が「意識調査からわかった “貯まる家計”と“貯まらぬ家計”の違い」というセミナーをするみたいだよ。
カナコ:夫婦400人の意識調査結果、気になる! 取材行ってきます。
「ポイント活用」と「キャッシュレス決済」の有無で家計金融資産に大きな差
楽天市場は2018年6月、配偶者と同居している30~40代の既婚男女400人を対象に「家計の管理」に関する意識調査を実施。その結果、「共通ポイントの利用」と「キャッシュレス決済」の有無で家計金融資産に大きく差がついていることが浮き彫りになりました。1級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を持ち、テレビや新聞でも活躍する風呂内(ふろうち)亜矢さんのコメントとともに見ていきます。
【1】キャッシュレス決済は男性管理の家計で多い
- 夫が家計を管理している家庭が26%、妻が管理している家庭が51%
- 男性管理の家計ではキャッシュレス決済派が多く、女性管理の家計では現金決済派が多い
女性の方が慎重で、カードにすると使いすぎる、使った額がわからなくなる、と感じる人が多いようです。(風呂内さん)
【2】「キャッシュレス決済」派は「現金決済」派より家計金融資産が550万円多い
- 夫婦間でお金の使い方、貯め方を「よく話し合う」と答えた家庭の多くがキャッシュレス決済派
- キャッシュレス決済派の家計金融資産は約1,100万円、現金決済派は約550万円
自然とお金が貯まる仕組みを作れば、貯蓄の累積額が大きくなります。キャッシュレス決済の仕組み作りはやや難易度が高いですが、データの取得や集計がしやすいというメリットが。(風呂内さん)
【3】決済方法にポリシーを持つことで、共通ポイントが貯まる
- 年間で貯めている夫婦共通のポイントはキャッシュレス決済派が一番多い
ポイントは貯めることを意識するかしないかが、貯まるか貯まらないかに直結します。キャッシュレスか現金か、どちらかにポリシーを持って徹底的に使っている人は、ポイントも強く意識して貯めていると考えられます。(風呂内さん)
【4】共通ポイントを「貯める」派は「貯めない」派より家計金融資産が670万円多い
- ポイントを「よく貯めている」家庭の家計金融資産は約1,000万円、「まったく貯めていない」家庭は約330万円
お金を貯めるには、意外と「本当に貯める気があるのか」という気持ちの影響が大きいです。貯める気持ちの有無が金融資産に表れているのかもしれません。(風呂内さん)
【5】ポイントを「貯める」派は「貯めない」派より約7,000円得をしている
- ボーナスの買い物時に使用するポイント数は、「とてもよく貯めている」家庭と「まったく貯めていない」家庭で約7,000円相当の差があった
あらゆる消費をクレジットカード等にして、貯めるポイントを集中させると、年間10万円相当のポイント獲得も難しくありません。ボーナス分のお買い物だけでも、よく貯める人とほとんど貯めない人の差は年間約14,000円程度にもなります。(風呂内さん)
【6】「よく話し合う」夫婦は「話し合わない」夫婦より家計金融資産が230万円多い
- 「よく話し合う」夫婦の方が「ほとんど話し合わない」夫婦より、月収のうち貯蓄に回す割合が10%以上高い
- 「よく話し合う」夫婦は共通ポイントをよく貯め、ポイントを活用する傾向が強い
ひとりで悩むと不要な高い利息を払ってしまうなど、家計にマイナスの選択をしがちですが、話し合えたらより正しい判断ができる可能性が高まります。(風呂内さん)
――けっこう大きな差がついててびっくり。特にポイント活用派と非活用派の金融資産の差は670万。ポイントの貯め方と使い方、一度見直さなくちゃ。(カナコ)
貯まる家計の三原則
続いて、風呂内さんの講演「ボーナス前のマネー反省会」。今月から活かせる、上半期の反省点とは?
(1)キャッシュレス化してマイマネールールを構築
風呂内さんが著書の中でも推奨しているのは、「家計の仕組み化」をすること。一度仕組みを作ってしまえば、毎月努力しなくても累積で得をすることができます。
また、キャッシュレス決済を導入するとマイマネールールを構築しやすくなります。少額決済やレシートがない場合でも家計簿アプリに反映して管理できるほか、現金決済よりもポイントが獲得しやすいというメリットも。
(2)ごひいきのポイントを作る
色々なポイントを活用しながらも、特に重点的に貯めるものを決めておくと、年に10万円単位でポイントを獲得することも可能です。それぞれの家庭にとって貯めやすいもの、相性の良いものを見極めることが大切です。
(3)夫婦間の情報共有
お金のことを話題にすると相手が窮屈に感じるのではないかと心配して、お金のことをあまり話さない夫婦も多いようです。しかし実際は、相談して貯蓄割合を決めると、それ以外の金額は自由に使えることが明確になります。夫婦で情報共有をすれば無駄が減り、マネールールの構築もうまくいきやすくなります。
――お金についてちゃんと話す方がお互いのためになるのね~。(カナコ)
ボーナスの時期は、貯蓄を始めたりするのはもちろん、ボーナスをあてにした支払いサイクルを正常に戻すなどして挽回するチャンスです。この機会に、夫婦でマイマネールールの構築について話し合ってみては?
◎登場人物 トウシルマネー女史部
カナコ:トウシル編集女史
自分が井川遥に似ていると妄想中の編集者。投資経験は、現物株、FXなどを少々。この夏休みはタイに行こうと計画中。